『素顔のままで』17弾Part2!その2


Part2の撮影分がプロビア1600を除いて昨日11本仕上がってきたが、なかなかいい感じ
である。
やっぱり『素顔のままで』はこうでなくっちゃ!って改めて感じた。

まなちゃんを撮り続けているが、最初に彼女を撮った時に今まで感じた事のないインパクトを受け、
今に至っているわけだ。
この前実際にまなちゃんにも話したが、イイ顔してくれることに最近慣れてきてしまっていたが、
今回はまた、改めてまなちゃんの良さを感じさせられた。
当然この一年半でまなちゃんは、すごくモデルとして成長してくれたと思うのである。

もともと、完全な自分の世界を持っているモデルであったが、私とのマンツーマンの撮影を通して
もっと相手を意識した語れるモデルとして、気が付けばこんなになっていた・・・ってことだ。

ただ、誰でもそんなまなちゃんが撮れるわけではないと私は思って撮っているし、事実そんなイイ
空気の匂いを知っているのも私だけであると自信を持っている。

今回は2週連続という異例の撮影であったが、それは1回目の撮影後のディナーの時に切り出した
のだが、もう1回撮れれば、もっといいものが残せそうな予感がこの時ばかりは今までに無く強く
感じたのである。

まなちゃんがモデルであれば、いつでもいいものが撮れ、『素顔のままで』のページが埋まるとは
思っていないし、そんな機会をくれたまなちゃんに対して、私の出来ることはやれるだけやりたい
と思うわけだ。
ロケーションに凝り、衣装やシチュエーションさえ準備すればいいわけでもない。これだけ用意す
れば、あとはまなちゃんがどうにかしてくれるなんてことは、絶対にないのだ。

ただ、この17弾に関して言えば、私が忙しかったことと、雪が多かったことなどで2ケ月の間が
空いたこともあり、プランだけが先走りした傾向があったかもしれない。
それに気が付いたのは、撮影後広島市内のイタリア料理の店で、キャンドルの灯りに越しに見た正
面に座っているまなちゃんを見ていてであった。
その日、一番綺麗に見えた瞬間でもあり、こんな表情も引き出してあげれなくて、何がパートナー
なんて偉そうなことが言えよう。

そんなことを想っていても、いざ撮影となると忘れてしまうのであるが、目の前のまなちゃんを見
ていて、もう一度チャンスが欲しいと感じたのである。
そこまで写欲を掻き立てられたものの、雪で中止になるのは余りに消化不良が尾を引きそうであっ
たので、雨でもいいから雪だけは降るなと、一週間願っていたが想いというのは通じるもので、私
が広島にいる間は、一度もタイヤ規制が出ることはなかった。

そんな撮影は、やろうと思って出来るものではないし、強引にまなちゃんにけしかけても実現出来
るシロモノではない。しかし、そんな空気が漂ってくる時は来るものなのだ。
まなちゃんとは、衣装やロケーションをころころ変えて撮るのではなく、1か所に腰を落ち着けて
どんどんシャッターを刻んで行くことで、すーっと二人だけの空気が出来上がることがあるのだ。

同じロケーションで同じシチュエーションで撮り続けることに対して、我慢が出来るかが大事なの
である。ポートレートにおいて、何が一番重要で最高に魅了できる部分であるかを考えれば撮り手
として、しなければいけないことは自ずと見えてくるはずである。
そうすれば、抱きしめてあげたくなるような表情をくれるんだよね。

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