茜ちゃん第3弾!


この暑い盛りに夏の京都に行って来た。
それも、盆休み最終の週末ということもあって、帰省ラッシュに巻き込まれて梶原トンネルから天王山トンネル辺りを先頭にびっしりと渋滞に捕まってしまい、それに加えて京都南を出た所での事故もあって、3時間もかかって嵐山にたどりついた。
また、私のクルマが普通ではない?ので、この渋滞には参った。水温がどんどん上昇して、エアコンの効きが悪くなってくるのだ。こんな時にエンジンを止めてコンビニでも入ろうものなら、プラグがかぶって、しばらくエンジンがかからない状態となってしまうのである。こんな時はお気軽なファミリーカーが羨ましい。

そう19日は茜ちゃんの3回目の撮影だったのだ。今回はいつもの神戸ではなく京都であったが、久々の京都もいいかな?ってことで行って来た。
渋滞に巻き込まれて20分遅れてしまったのだが、機材を担いで阪急嵐山駅に向かう途中で、移動中の集団に合流出来た。
今回は、モデルが4人だという事もあり、私のロールレフを借用したいとNBさんからのお願いもあり、遅刻しなくてホントによかった。

さて、今回の茜ちゃんは前半は浴衣、後半は少しエスニック調といった感じであったが、後半も浴衣でなくて良かったというのが正直な気持ちである。
別に、茜ちゃんの浴衣に魅力を感じないのではなくて、夏は浴衣でといった型にはまった感じになるのがイマイチ私の撮影スタイルからはズレるのである。
やはり、浴衣だけでなく夏の茜ちゃんにはキャミが似合うと思っているし、それがナチュラルな姿であるとも思うのだ。

自前のピンクの浴衣姿で現れた茜ちゃんだったが、いつもの雰囲気を残しつつ、チョイ古風なところも感じさせてくれて、茜ちゃんらしいアレンジを見せてくれていると思った。
今回は4人のモデルが来てくれていたが、本当に申し訳ないがいつものように、ワンカットも撮ることは無かった。実に勿体無いことなのだが、個人撮影に近いテンションを保ち続けるためにはそうさせてもらうしかないのである。
茜ちゃんが休憩の時は、他のモデルを撮っても茜ちゃんがどうこう思うはずも無いのだが、私自身の問題として自然にそうなってしまうのである。そう簡単に気分を切り替えられるものではないし、逆にそんな私に撮られた他のモデルさんに失礼であり、イイものが撮れるとも思えない。
て言うか、個人撮影が多くなると、そんな撮影自体が考えられなくなるのである。

今回も相変わらずEF135mmF2Lを多用したが、どうしても人気のある茜ちゃんの場合は、多くのカメラマンと一緒になってしまうので、短いレンズで動き回るわけにもいかないし、背景や光の回り具合との関係でベストポイントは限られてくるわけだ。だから多くの撮影者の背後からその場所に陣取って撮ることになるが、背が高いことがここで生きてくるってことだ。
そう言う関係で、あまり使いたくも無い70−200の白レンズも引っ張り出さなければいけなくなる。しかし、本来の私の撮り方をするならば、50mmから85mmの単レンズでフットワークを活かした撮影をし、もっと距離感を茜ちゃんに感じてもらって、それによる心理的変化を引き出したいと思うのだ。

休憩中に茜ちゃんと話をすることも多く、それもいい撮影につながっていると思うが、今回はとても嬉しい話が聞けた。
前回の神戸での撮影分から茜ちゃんの専用ページを新設したが、しっかり見てくれていたようだ。
それだけ聞ければ充分だったのだが、ダウンロードしまくって壁紙にしてくれているようで、これ以上の誉め言葉は無いし、そんな言葉が聞けるとは思ってもみなかった。

これだけ気に入ってもらえているとなると、俄然気合が入るのだが、気軽な撮影会という感じではなく、個人撮影に近い心地いいプレッシャーを感じてしまうわけだ。
モデル本人に楽しみにされることほど、私にとっての後押しはないが、同じ条件で多くのカメラマンが撮影するのだから、私の思いつきでロケーションやポージングの要求も出し難いし、増してやその時にひらめいたイメージを茜ちゃんに告げて私一人の我がままを通すわけにもいかない。

しかし、今回は撮影会も終わりに近づいた頃に、ワンチャンスで集中打を浴びせることが出来だした。これについては今までも行っていたのだが、せいぜい10連打止まりであった。そこを今回はラストは一気に一本回してしまうという撮り方も出来た。時間にすればほんの10秒ほどであるが、しっかりと息の合った36カットであると感じた。
その前も20カットほど一気に撮ったが、その時の茜ちゃんとのやり取りが私にひとつの自信を持たせてくれたのである。

一気にシャッターを切り続ける傾向があることは茜ちゃんも分かってくれていたようでだが、それに関して私が「茜ちゃん、もうやめて〜ってなるよね?」って言うと「でも、いつもイイの撮ってくれてるもんねー」って返事が跳ね返って来たのだ。私の撮り方を辛いとは思ってくれていないと言うことだと勝手に判断させてもらった。
それで、今までならこれ以上シャッターを切り続けると・・・と思った時に止めていたのを、それを超えて切り続けてみたのだ。するとどうだ、今まで見たことも無い表情をしてくれるではないか。言葉は悪いが火事場の馬鹿力とでも言うのか、決して普段の状況では見せない表情が出てくる。
それに加えて、撮影会馴れしたメジャーなレースクィーンが余裕を持って楽しみながら撮影会をこなしている時の表情ではなく、一人の女の子としての部分を垣間見たような気分で最後のシャッターを切り終えたのである。そんな茜ちゃんの新しい発見があるのだから、それが36枚の中の1コマであったとしても、1本フルに使うことは決して惜しいものではない。

<−戻る