最近の撮影パターン


私がまなちゃんを中心とする撮影を通して、撮っているポートレートであるが最近の撮影パターンを書いてみることにする。
ポートレートと言えば、明るい望遠レンズでバックを大きくぼかし、モデルを浮き上がらせるのが人気のある撮り方であるが、一般的に最近はその傾向も徐々に薄れてきたようで、私もその例に漏れず、超望遠を使うことはなくなり、200mm止まりとなっている。確かに素人モデルを撮る時は、喜ばれたりするが。
逆にボケを楽しむ場合は、135mmのF2を多用するようになり、300mmなんて焦点距離は使うことがなくなってしまった。また、この135mmは名レンズであるが、確かにその通りで、ボケの美しさと、ピントの合った主役の写りの良さを両立しているが、私はその後者が気に入っているのである。85mmのF1.2は使うことがまったくないが、コイツはカメラバックの常連となっている。

また、最近は使用するレンズの使用頻度の平均値は50mm付近となっているようである。以前は85mmが中間値であったから、少し広角寄りになってきているようだ。
その多用する50mm付近のレンズは、EF50mmF1.4とTS−E45mmF2.8があるがその使用頻度は4:6と言ったところだろうか。
ほぼ同じ焦点距離ではあるが、50mmF1.4が去年の水着撮影の後編の撮影で、潮風と雨にやられてからAFが時々不調になることもあって、TS−E45mmを多用するようになり、そのうちそれが習慣になってしまったのである。
明るさが充分にあれば、ほぼ迷わずTSレンズを選んでいる自分に最近気がついたが、MFを不自由だと感じたこともないし、その時々でアオリを使った撮影が楽しい。

そのアオリも、目だけにピントを合わせるような使い方に目が行きがちであるが、バックのボケ味のコントロールまでも考えて使えるようになってきた。とにかくこのレンズは理屈ではなく、使い込んだ者が勝ちなのだ。

まなちゃんに接近してアオリをかけてアップ気味に狙うことが多いが、時々まなちゃんが顔を突き出してきたり、左右に動いたりするのだが、最初はピントを追いきれなかったのだが、最近は前面マット面でMFすることが45点のAFより楽なのである。そのMFのコツは私もまなちゃんと一緒に動きのリズムを合わせ、シャッターを切る瞬間だけ静止するといったパターンである。

このTSレンズで「寄り」の楽しさを知ってしまった私であるが、そうなるともっと寄れるレンズが使いたくなる。その筆頭がフォクトレンダーベッサLと超広角スーパーワイドハリアー15mmであるが、こいつは空と海を思いっきり撮り入れた撮影をしたいと思って買ったのだが、思いっきりぶつかるほど寄れるのが楽しい。しかし乱用したくないので、使うのを我慢しているが、常に携帯しているのである。

あとは、20〜35mmのズームも8月の神戸では大活躍してくれて、これはカメラごと振り回して使うのが一番である。買った当初はきちんとフレーミングしようとしていたが、最近はラフに使ってこそ味が出るレンズだと感じている。もちろん、モデルに寄りまくって撮っている。
超広角と言えば、被写界深度が深いと思われがちだが、「寄り」の撮影をすることで程よくボケてくれて、バックがうるさくなる心配はない。

まなちゃんは、先日の浴衣姿からは想像しにくいが、今流行のサルサなども踊るほどダンスが好きで、すごくいいリズムで動いてくれるので、私も合わせやすいのだ。テンポの悪い動きをされると撮る方もギクシャクしてしまう。
これが超広角ズームの楽しみ方で、ズーミングも全体の絵のバランスを見ながら感覚で行っている。

それで、もう少し真面目に広角を使うときには28mmF1.8の単レンズを使うが、最近はまなちゃんの回りを、ウロウロしながら縦横斜めに結局動き回ってしまうのである。そうすることでまなちゃんはイキイキとしてくれるのである。

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