写真機材は道具である


久しぶりに機材の話題でも。我がEOS−1Vはシャッターの不調で入院して、シャッターユニットを移植されて戻って来ている。その後なおちゃんとかの撮影をこなしているが、今のところ問題は出ていない。ただ、シャッターの調子が悪くなるのが1/500以上の高速でシャッターを切った時であり、そのときにシャッターのブレーキが速めに効いて、完全に閉じきらない状態になってしまっていたようだ。
その結果、フィルムの端に露出オーバーの部分が出来てしまっていたのであるが、そのような状況での撮影機会がまだ訪れていないのである。今週末のDee-Light!の撮影会がいい天気であれば、トライしてみるつもりでいる。
新品に交換してもらえるのではないか・・・という淡い期待もあったが、一週間ほどの短期間で修理されて戻って来たのでヨシとしよう。

私はクレーマーではないので、必要以上にガタガタ文句を言うのは好きではない。
しかし、世の中には文句言い≠ェ多いようで、カメラ関係の掲示板ではそれをよく目にするのである。レンズの中にゴミが入っただけで騒ぎ立てて、OHにいくら掛かるか心配してるヤツとかが多すぎる。写りに影響なければどうだっていいじゃないかと思うのだが、どうも気に入らないし気になってどうしようもないみたいだ。そんなヤツは毎月OHに出しては光にかざして覗いていればいい。

また、白レンズの塗装が剥げたからと言って、それを自分で塗るにはどんな塗料が必要か?と時間と労力の無駄で挙句の果てに失敗して後悔するようなことに必死のヤツ。
道具としての機能が果たせていればそれでいいのに、そいつは白レンズに何を求めて買ったのか、聞いてみたいものである。飾ってもそれほどいい装飾品だとは思えないね。

私なんかは、中古でレンズを買うときに、前玉に小さなキズがあるモノをわざわざ選ぶほどである。メインのレンズとして大活躍のEF85mmF1.8はF1.2Lを押しのけて主役となっているが、このレンズこそ、キズモノレンズとして馴染みの店に並んでいたものである。
相場より2万円ほど安く手に入れたのだが、店のオヤジは申し訳なさそうに「スリキズはあるけど写りにはゼンゼン影響しないよ」と何度も言っていたが、私はそれを聞きながら内心、シメシメと思っていたのである。
世の中、機材を大事にしたがり、それに喜びを感じるヤツが多いので、その恩恵を受けさせて貰っているとも言える。

ただ、扱いが荒っぽいので、売る時には二束三文になってしまうことは充分に予想されるが、荒っぽいと言っても、今までボディーやレンズを落としたり倒したことは一度もなく、うっかりのドジを踏むような間抜けではない。ただ、撮影中はそこら辺にレンズを散乱させることも多く、前玉にキズを付けてしまうことも多いのだ。だが、それがLレンズであっても本人はそれほど気にしていない。

機材の話題が出たついでに、最近の新製品について少し書いてみようか。新しいモノ好きの私としては、興味があるのはαー7である。EOS7には魅力を感じることはあまりない。ただ、あの測距点の移動方法に関しては、なぜ1Vであの方法を何らかの形として取り入れなかったか?疑問である。
視線入力と視度調整があの倍率のファインダーでなら実現出来たということなので、それも1Vで何とかして欲しかった。
しかし、いかんせんスポット測光が無いのは致命的であり、サブ機として使うことは完全に不可能である。以前からこれについてはキヤノンの考え方に不満があったのだが、EOS5以上の機種しかスポット測光が搭載されていないEOSシリーズである。それにはどのような理由があるのか聞いてみたいものであるし、スポット測光が不必要と判断した理由はいったい何なんだ。

話は戻ってαー7であるが、よくもこれだけの機能をまとめ上げたものだと感心してしまう。各部署がそれぞれのセクションを担当して一台のカメラが完成するが、その連携がよっぽど上手く行ったのであろう。カタログ上の数値だけに拘る傾向があるキヤノンと違って、ミノルタの姿勢には好感を持っていたし、私自身中学時代はミノルタユーザーであったから、嫌いなわけではない。

今まで、EOSの先進性を羨ましく感じていたミノルタユーザーは飛びつくのではないだろうか。αレンズを一本も持っていない私でさえ、使ってみたいと思ってしまう。

その点、今回のEOS7はニコンのF80やαー7がいい出来なだけに、見劣りする感は否めない。EOSの普及機と言えばベストセラーになりそうなものだが、今回ばかりは大苦戦ってとこだろうな。ネット上ではかなりケチョンケチョンのEOS7であり、某掲示板などはキヤノンが圧力をかけて、削除させたという噂も聞く。まぁ、たまにはこう言う目に遭って叩かれてみるのもいいもんさ。

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