年賀状の季節


おっといけない、一週間以上間が空いてしまったな。
この間、ネタを考える暇が無かったってのもあるが、恒例になっているまなちゃん用の年賀状の印刷をしておったのだ。今回で3回目になるが、21世紀バージョンは今までとちょいと雰囲気を変えてみることにした。
この前、一緒にどの写真にしようか決めたのだが、まなちゃんが1時間以上悩んだ結果決まった写真で、気がつくと『素顔のままで』では未公開分であったのだが、モノクロでちょっとカッコよくしてみることにした。

印刷用に高解像度で再スキャンを行い、プリントのテストをしたのだが、なかなか思うように行かないのだ。モノクロとは言え、カラーのインクを使って印刷するのである。それを完全な白黒として印刷すると、色的にはいい感じであるが新聞の広告写真のように粗い粒子のドットが目立ってしまい、どうにもならない。
しかし、カラーインクを使うとどうしても完璧なモノクロにならないのだ。
また、ハガキ用のプリントペーパーとインクカートリッジを買いに電気店に行った時に見た最新のPM−900Cで印刷したサンプルを見た後では、我がPM−770Cの画質の悪さが嫌になる。最初はそんなに気にならなかったのだが、イイものを見てしまうのは目の毒ってもんだ。

昨夜はロゴも入れて一気にプリントして、今日さっそくまなちゃんに送ったのだが、まなちゃんは一人ずつ宛名の下半分にメッセージを書き込むので、早く渡してあげないと大変なのだ。

そして私の分もさっきスキャニングとロゴ入れが完了し、テストプリントまでやったが、いろいろと試行錯誤しても、ペーパーのメーカーが違えば色調がまったく変わるし、どの組み合わせがベストかなんてやってたら、終わりが来ないのである。

さて、私の方は先日の尾道で撮った写真を使ったのであるが、とにかく過去にも沢山撮っているだけに悩みだすと切りがない。そこで、尾道の時の写真の中から選ぶ事にまずは決めたわけだ。
まず、年賀状とは関係なく一般的に見ても綺麗で玄人っぽく見えるのが、大口径の望遠で撮って、逆光でバックがキラキラと大きくボケた写真かもしれない。私も昔はそんな風なことを考えていたような記憶もある。
確かに、ポートレートの基本のひとつかも知れないが、撮影会で一番楽に撮れるのがこの手の写真とも言える。
特に機材の貸し出しをしてくれるカメラメーカーの主催する撮影会などでは、思わずサンニッパを借りて、こんな写真のオンパレードとなってしまう。私も自前のサンニッパ一本で殆んど撮ってしまったこともあったが、サンニッパなんぞを下げて撮影会に行くことで注目を浴びること自体、今となっては恥ずかしくもある。

写真は50mmにはじまって50mmに終わるなんて、使い古された言い伝えがある。これに関して、またカッコつけてそんなこと言ってやがる・・・と感じていた時期もあったが、気がついてみると自分がそうなっているのだから面白い。
望遠がなければ撮れないと感じていたポートレートであるが、85mm中心から徐々に短いレンズを核にして組み立てているのに気がついた。

70−200mmの大口径ズームがあれば、それ一本でほぼ撮れてしまうのであるが、このパターンにはまると、なかなか抜け出せないのかもしれない。しかし、今の私の目から見ると、どうしても傍観者的な写真に見えてしまうモノが多い。そっと遠くから覗いているような、モデルがイイから絵になってるようで、どうも物足りん。
短いレンズで距離を詰めれば、大きなボケは期待できないが、もっとイイ何かが見えるのに・・・あぁー勿体無い。

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