“in NATURAL”を見て
気が付けば、もう6日になっていたので、今更新年のあいさつでもないだろう。
ただ、年末からさすらっていた私であるが、戻ってみると最近アクセスが増えていて、何がきっかけなのだろうか・・・?って思っていたら、どうも中国(香港?)のサイトでかなり詳しく紹介されているようである。そこでは『素顔のままで』のURLもはっきり記述されているし、撮影雑記の機材の紹介の部分がまるごと引用されていたりする。そして極めつけは、デカデカと見覚えのある茜ちゃんの写真が使われていたりするのである。ただ、私としては写真の選択には感性のズレを感じるのだが。それに、この撮影はEF85mmF1.8で撮ったと勝手に解説まで付いていたりするから面白い。さらにキヤノンのオフィシャルサイトのようにレンズの紹介までご丁寧にしてあるのだ。
まっ、私としては今後の身の振り方も決めて、今はそれに向かって進む事だけが当面の生活の中心になりそうだ。もちろん詳しいことはまなちゃんには告げてあるが、21世紀の撮影のスタートまではしばらく時間がかかる見込みである。
では、本題に入ろう。この撮影雑記の94話で木村
晴カメラマンのことに触れていたが、あの時は鈴木史華の写真集を取り上げて書いた。多くの写真集を見てきたが、やはり私にとって見ていて一番しっくりくるのは、今でも変わらずこの木村氏の撮影した写真集である。そして言い換えれば、木村氏の世界が確立されているということで、それがしっかり再現されているとも言える。
逆に言えば、すごく刺激を受けて私の中での意識革命が起こりそうな予感はしないのだが、見ていて実に気持ちがイイのである。94話でも書いているが、私自身がファインダーで見ているような錯覚を起こし、そして私自身のシャッタータイミングであるかのようなのだ。私と同じ波長で魅力的と感じる瞬間を共有しているようである。
と言うことで、大晦日の夜にある写真集を買ったのである。私は年末から、空いている一般道だけを使って東京に行っていたのである。ナビだけを頼りに東京までの往復1200kmを堪能してきた。途中で箱根駅伝直前の箱根峠を下って、ふもとの小田原で露天風呂に浸かったり深夜の茅ヶ崎海岸を歩いたり・・・もちろん一人旅である。寝るのは当然クルマの中という気ままな旅であったが、大晦日の夜に急に空腹感を覚えたと同時に、今世紀最後の晩餐になることに気付いた。それがカップラーメンじゃ淋しすぎるので、どこかを探したのであるが、静岡から浜松に入ったばかりであったので、まともに店も開いてなく結局仕方なくファミレスで済ませることになった。
そしてそのファミレスと駐車場を共有している本屋さんがあったので、ブラッと入ったのであるが、自然と写真雑誌やら写真集のコーナーに行ってしまい、そこで目に付いたのがシェイプ中島の写真集“in
NATURAL”であった。撮影はもちろん木村 晴である。
写真集の常であるが、ビニール包装してあるので中の写真は見ることが出来ないが、表紙の写真だけ確認して即決で購入。
まず、表紙の写真であるが鈴木史華の“deep f”と同じく、私の好みの表情である。RQであった鈴木史華と、シェイプって似た雰囲気を持っているが、そういうモノを脱ぎ捨てたものを感じたのである。
食事を済ませてその日の野宿の場を探し、車内のルームランプの下でさっそく“in
NATURAL”を開いてみたが、期待通りの写真集であった。薄暗い上にタングステン球そのものの低い色温度の車内灯で見たので、一枚一枚を詳しく見ることは出来なかったが、充分に伝わってきたのである。
中島史恵自身が彼女のサイトでも語っている通り、確かに露出度はかなり高くなっているが、彼女が心配しているような部分は私はそれほど感じる事はなかった。ただ、週刊誌や一般に男性誌と呼ばれているメディアで使われているものだけを見るのはどうかと思うのである。宣伝になるのは確かであるが、モデルになった女性のことを考えると買ってすべてのショットを見てあげて欲しいものだ。
そう言う考えが根底にあるので、私の場合は公開する写真の量が増えてしまうのである。
とにかく、その撮影全体のトーンというか空気感を全体から感じてもらいたいと思ってしまうのだが、それはモデルも同じ考えだと私は思っているし、その時にいい雰囲気で撮影が出来れば、そのパートナーは思いっきり大事な存在なのであるから。
なーんてことを感じながら、中島史恵のコメントを読んだが、かなり来るものがあったのである。また、そう感じたのもその“in
NATURAL”の中の彼女がとてもいい顔をしていたからだ。
そこで、ここはあえてルール違反を犯すことになるが、彼女のコメントを掲載するので、この撮影雑記の読者に是非読んでもらいたいのである。また、最後に女性に見て欲しい写真集であると書いているが、もちろんまなちゃんに見せるつもりだ。
また、ここに集まってくれる人で、もし私の写真が気に入ってくれていれば、是非“in
NATURAL”を買ってあげて欲しいものである。