広角は苦手だが好きかも



広角レンズの使い方が上手いと言われることが結構あったりする。それは単なる社交辞令的な部分が多いと思っていた。私自身がうなずける部分が無いのだから、素直に受け止められなかったのだ。私が謙遜などしないことはここの常連さんなら分かっていると思うが、実際に広角には苦手意識がある。
私は、ファッション誌やRQ特集のように広角でスマートな写真を撮ることは好きでも得意でもない。あまり撮ることが無いから上手くもならないわけでこれは自然な摂理である。

そんな時に、アラジンこと荒木英仁カメラマンがBBSに書き込みしてくれるようになった。過去に河野英喜カメラマンとBBSやメールでやり取りした事があったが、それ以来、久し振りの著名なカメラマンとの接触である。
そのアラジンさんに、広角が上手いと言われて、いささか戸惑っているのである。お互いの掲示板やメールなどで仲良くしてもらっているが、まだどこがどうイイのかまだ聞けずにいるが、意識過剰にならないように聞くまいと思っている。

私が広角レンズを使うシチューションは大きく別けて4つである。ひとつはファッション誌よろしく周りの風景もオシャレにフレーミングしつつ、すらっとカッコよく撮るパターンだが、私はあまり多用しない。
ただ、広角だと思われているが45mmのシフトレンズだったりするケースが多いようだが、標準的にも広角的にも使える便利なレンズだ。

もうひとつは、標準レンズと同等の構図で使うのだが、できるだけ腕と脚は細く長く、顔はできるだけ小さくと言う、女の子が喜ぶ撮りかたをするケースである。そのためには、腕と脚を外側に配置して、角度はレンズに対して直角に、そして顔はできるだけ中央寄りに。と言うルールのもとで撮っている。また、腕や脚を途中で切る場合は、その切り取る位置にも気を付けているつもりだ。上手くやらないとせっかく長く見せようと思っていても、効果がなくなるケースもある。もっと先に続いているような感じであろうか。音楽で言えばセブンスコード的と言えるかもしれない。例えば膝下でカットする場合は、その膝下の部分が縦方向の長方形にしたいものだ。膝上の場合は膝小僧のすぐ上にしたい。まぁ、これは広角レンズに限ったことではないが。

次は、モデルと一緒に動き回りながらブレも気にせず雰囲気重視で撮るケース。だが、この場合はその場の雰囲気が後押しさせてくれて、ひらめいた時ぐらいにしか撮ることは無い。

最後は、BBSにも書いたが、モデルの女の子に触れてる感覚である。広角レンズをつけて近づいていくとファインダーの中のモデルの表情が変化することが多い。でもそれは緊張で固まる場合とその逆があって、それは信頼関係に大きく関係するわけだ。まなちゃんなんかだと、実にやりやすい。
それはプライベートで彼女の肩を抱いた時に見せる表情にすごく近い感覚で、モデルさん誰にでも馴れ馴れしく触れられるはずも無いので、せめてその真似事をしているわけだ。広角レンズでハグする感覚だが、実際にその距離で撮影が可能なのは広角レンズかマクロレンズしかないが、マクロなんかで撮るヘンな趣味は持ち合わせていない。
この場合は、フレーミングとかは余り気にすることなく、お互いのボディアクションでタイミングを合わせている。だから、多少デフォルメされようが、手前にある腕が太く写ってしまおうが気にしないようにしている。まぁ究極の自己満足ってところだな。


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