『素顔のままで』第30弾!


11月の最終週にまなちゃんとの撮影が出来た。これが出来ないと新年は迎えられないのである。それは5年間続いているまなちゃんの年賀状の写真を撮らなければいけないし、今年中に30弾を撮りたいと思っていたのである。
また、前回は元々撮影目的ではなかったし、天気が悪いのを承知で遊びに行った時に、少しだけ撮ったのが29弾であったから、最高の条件で撮ってあげたかったという気持ちが大きかったのだ。私たちが本気で撮影に臨むといい天気になるのは今回も証明されたと言うことだ。
そして、撮影場所は、まなちゃんのアイディアを採用させてもらって、第3弾の時以来になる須磨の海岸だ。冬の海ってのもいいなーって感じであったが、その考えを聞いた時は、寒さにたえられるかな・・・って感じたのであるが、そんな心配も吹っ飛ぶ小春日和となった。

まずこの日は、朝もやが晴れるのを待って、まなちゃんのマンションの近くで撮影。それは、朝一番の光が昇ってしまうまでに撮りたかったのだ。その朝一の光こそが最高に美しいと思っている私であり、その光を浴びた被写体の輝きに勝るものは、この世に存在しないと信じているのである。都合のいい事に放射冷却で霜が降りた落ち葉の霜が解けて水滴となり、そして蒸気となってユラユラと立ち昇って行く。

日が昇ると同時にその場所を後にし、須磨へと向かう。最近は神戸に馴染みが深いまなちゃんであり、現在大阪に移り住んでいる私としては久々の須磨である。
多少風邪は吹いていたが、寒さを感じるものでも六甲降ろしの北風でもなく、汗ばむほどのいい天気であった。連れてきたジュンも砂浜初体験で嬉しそうだったが、短い脚が砂に埋まって走りにくそうだった。
実際、この季節になると須磨ビーチに人影はほとんどなく、犬の散歩に来ている人か、凧揚げをしている人ぐらいだが、こんな日の海もいいものだ。まなちゃんもこんな場所に近いところに住んでみたいと言っていた。そんなことを感じてもらうのが一番大事なのだ。

次は、垂水にあるアウトレットであるマリンピア神戸に行った。ここは出来た当初、広島から遊びにきたまなちゃんを連れて行った場所であるが、今は自分で運転してまなちゃんは買い物に来ている。埋立地に作られているが、撮影ポイントがそこそこあるし、明石海峡大橋も望めなかなかのロケーションである。しかし、夏場は暑くて撮影どころではないし、ちょうどいい気候であった。また、この季節は朝から夕方までどの時間帯でも斜光線で撮れるといういい季節なのである。寒くなければって条件は付くが。
サンフランシスコの桟橋を連想させるし、小さいながらもヨットハーバーもある。

去年までのように広島の北部での撮影では、気にならなかったが、まなちゃんがこっちに来て神戸とかで撮ることになると、人が多くて困ることが考えられたが、私もサラリーマンではなくなったし、まなちゃんもナースで平日に休みが取れるのは大きい。
実際に、奥行きを感じさせる構図で撮る場合、余計な人陰がなくなる瞬間を待たなければならないが、そういうケースがほとんど無いし、ベンチが並んでいる場所も休日ならばカップルたちに占領されてるはずである。

久し振りの撮影で感覚が戻りにくかったと、まなちゃんは言っていたが、私としては、まなちゃんとの撮影は他のどのモデルとも違った位置付けだし、違った感覚で撮っているので、間が空いても違和感は無いのだが、まなちゃんは私なんか以上に神経使ってるのかもなーなんて今さらながらに思ったわけである。


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