記憶に残ってこそホンモノ
タイトルページのコメントを見られた方はお分かりだと思うが、永らくネットに繋いでない状態であったので、メールもたくさん頂いていたのは薄々分かっていたのだが・・・ ってことで、もう一度送ってやろうというような親切な人は再送信のボタンをピコッとやってもらいたい。モデルの申し込みなどをされた方たちには大変失礼をしたことになるし、他の方たちごめんなさいである。
私事が続くが、今日は新しいオフィス・チェアが届いたのだ。以前は、社長室にあるような革製のデカイのに偉そうに座って、この原稿とかを書いていたのである。それが2年前にリクライニングさせていたら、座面の底部が金属疲労を起こしたようで、ギシギシと音を立てながらご主人様を乗せたまま後方にぶっ倒れてしまったのである。まさに『一人バックドロップ状態』って感じであった。上手く受身が取れたので大丈夫だったが、いつも足元で寝転んでいるMダックスのジュンを圧死させなくて良かった。
今回は、今流行りのメッシュタイプを買ったのだが、このクソ暑い時期はベトつかずにいい感じである。これで、やっと下からモニターを遠目で眺めながらの作業から開放されるってことだ。
クルマのシートも同じであるが、レザーシートは見た目だけで、やっぱり機能性は布製に限る。
いまだに、10年以上前に乗っていたベンツのシートは最高だった。呼吸するシートと呼ばれていたらしいが、長時間ノンストップで運転しても快適そのものであった。
こんな話題はそこそこにしてポートレートの話題に移らなければいけないな。
これもまた久々に友人の画伯こと磯村氏のACCESSのサイトに寄ってみたら、懐かしい名前が飛び込んできた。最初に横浜にお邪魔したのが1999年の4月だから7年以上前になるわけだが、その時に撮ったのがはるなちゃんである。そのはるなちゃんが今月の撮影会に出ていたのだ。また、その撮影会に私がまなちゃんと出会った頃に親しくしていた大阪のカメラマンも参加していたので驚きの連続であった。
思い返せば、あの時のはるなちゃんは最悪のコンディションだった。高熱を出した直後の病み上がりであったのと、膝の怪我も痛々しかった。そんな状況の中でも頑張ってくれたはるなちゃんの表情は今でも忘れてはいない。
私と言えば、お気に入りのTS−E45mmも多用したし、フォクトレンダーのベッサ−Lとスーパーワイドハリアー15mmF4.5の試運転を兼ねていたが、あの日の撮影シーンを思い出せる自分には我ながら驚く。ただ、他の参加者のことは申し訳ないが良く思い出せない。
これぐらい、記憶に残るぐらいの撮影をしなければ、ベストを尽くしたとは言えないだろうし、モデルとの空気感を思いっきり感じながら撮影出来てこそ、忘れられないほどの記憶として残り続けるのだ。
まなちゃんとの『素顔のままで』の撮影はもちろんのこと、一回こっきりの撮影となったどんなモデルとの撮影であっても、あの時あの場所であんな天気や気候の中で、何を思い何を感じながら撮影したかは覚えている。そうでなければ、成長はないと思うのである。
だから、撮影のロケーションを決める時に浮かぶイメージは、過去に撮影経験がある場所であれば、その時のモデルの顔が浮かび、立ち位置やかけた言葉も思い出されて、当時の空気感に浸ってしまうことが多い。
はるなちゃんもまだまだ頑張っているようだし、近くに住んでいるまなちゃんも衰え知らずであるから、撮影イメージは膨らんでゆくのである。