恐るべしバレエ
このところ、バレエ経験者ってなんて姿勢がいいんだろうって思う。大抵は子供の頃にはじめるお稽古事だと思うが、幼い頃に身についたものは一生モノなんだと思うのである。女の子なら学習塾も結構だが、将来イイ女になって欲しければバレエがオススメじゃないだろうか。
私がまだ子供の頃に桃井かおりが出てるドラマをたまたま観たことがあって、この人って顔はそんなに美人だとは思わないし話し方も変わってるけど、格好いい歩き方をするし、身のこなしが綺麗だと思った記憶がある。
そうしたら、後に桃井かおりはバレエをかなり本格的にやっていたらしいと知ったわけだ。しかし、当時は(姿勢のよさ = バレエ)の公式は私の中では完成していなかった。
その後、現在に至るまでに徐々にその公式が確かなものとして、私の中で根付いていった。それは、私が姿勢の良さや身のこなしの綺麗さを、顔の造形の良し悪しと同じぐらい重要に感じ、魅力的だと思っているからであるのもひとつの要因だろう。
それでは、次に挙げるそうそうたるメンバーをご覧あれ、神田うの、米倉涼子、八反安未果、床嶋佳子、牧瀬里穂、上戸彩、中森明菜、高岡早紀、辺見えみり、有森也美、広田玲央奈、蒼井優、一色沙英、中村江里子、山本梓、YOU、佐藤江梨子、原田知世。
ハリウッドに目を移せばこれまた凄い、ニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロン、ペネロペ・クルスときたもんだ。
これだけ、並べられると見過ごすわけにはいかないだろう、「恐るべしバレエ」なのである。
やはり、自分の姿を客観的にイメージする能力が身につくのだろう。その結果、逆にイメージした映像の中に自分を当てはめて、自らの姿をコントロール出来るようになるのだと私なりに分析している。
まなちゃんのように、研究熱心でさらに努力して、あれだけ姿勢がいい子は私の知る限り非常に少ない。
私は一般人に対して、もっと姿勢をよくすると服も似合うしもっと素敵に見えるとアドバイスすることが多いが、生まれて初めて言われたような反応が返ってくることが殆どである。
増してや、プロのモデルだと声高らかにアピールしていても、骨盤が後傾している自分の姿さえイメージ出来ていないのだから、綺麗にメイクして着飾っても、こっちは興醒めなのだ。
みんな、顔や流行のファッションばかりに意識が行き過ぎているようだ。しかし、姿勢のこととなると、気にしないというより意識外なのだと私は常々感じているのである。いくらオシャレをしてようが、それを活かしきれずに、勿体無い事をしている人が溢れている。
私に指摘されて、背筋を伸ばし脚のたたずまいも注意していても、ショーウインドウにお気に入りを見つけたりすると、一気に注意がそっちに行ってしまい、猫背が現れ、背筋は醜く曲がる。そして、ひざ小僧は離ればなれになりたがる。
ブスはメスを入れないとキレイな顔にはなれないが、姿勢は本人がその気にさえなれば、良くなれるのだ。しかし、大金を払って痛い目にあって整形するほうが、努力するよりよっぽど楽だと思ってるバカが多いのだから困ったものだ。
上で挙げた、顔ぶれをTVやスクリーンで目にしたときは、単に天から与えられただけの容姿と思わず観てもらいたいものだ。