次はどんな・・・


今年になって、VR−4にいきなり20万円近く部品代だけでつぎ込んでしまっている。8月末に東京から陸送されてすぐに、第一ステップとしてサスペンションを車高調にし、ヘッドライトをHIDとイカリング仕様に変更した。
その後、ナビやレカロシートなどを挟んで、第二ステップがパワーアップ編の第一章で、それが今である。第二章はコンピュータの変更であるが、そのための準備段階もそろそろ終わる予定で、熱価を上げたプラグとプラグコード施工も完了した。
プラグ交換なんて簡単な車種なら5分で終わるのに、そう簡単ではないからひと段落なのだ。
あとは、送られてきているコンピュータと入れ替えるだけである。

ここまでで、そこそこパワーアップが一段落したら、そのパワーに飽きるまでは第三ステップのオーディオに取り掛かる予定である。
前オーナーが付けていた、CD/MDヘッドユニットがかなり安物だったので、とりあえずは手持ちの古いが最高級クラスのものに交換し、しばらくしてスピーカーを換える。追ってアンプの導入である。このようの段階を経てグレードアップすることで、それぞれのパーツでの変化の具合を楽しむのである。一気にやってしまうのが効率はいいのだが、それじゃ面白くない。
スピーカを換えるのも、段階を踏むことでそれぞれの効果を楽しむわけだ。まずはスピーカだけの入れ替えを行い、その後ドアのデッドニング等を施してやるのである。

それに、次はどんなパーツを組もうか・・・と常に「次はどんな・・・」が途切れなく続くことが実に楽しいのである。
これは写真を本格的にはじめた頃に、次はどんなフィルターを使おうかとか、どんな小道具を作ろうかとか、高価なレンズやボディを買うこと以外で楽しんでいたのと似ている。
これが、上手く循環すると楽しくて仕方がなくなるのである。ルアー・フィッシングだって、次はあそこに行って、このルアーを使ってみようか・・・そのためには、今夜はこのルアーをこんな風にチューニングしよう・・・と考えるのが実に楽しくて、週末が楽しみになるのである。

クルマ、カメラ、釣りと、この3つを本格的に同時進行でやることは一般人にはほぼ不可能ともいえる。元々、やりだしたらとことんやってしまうタイプなので、大金持ちにでもなって一週間ずっとやっていたいと思ってしまう。しかし、貴重な休みの中でやりくりするから楽しいのかもしれない。自由に好きなだけやれって言われたらつまらなくなるような気もする。もっとも、お金があれば、これ以上手を入れる所がない最高のポルシェを買ってしまうかもしれない。
その点カメラは、そこそこのアマチュアがプロが使っている以上の機材を持てる世界でもある。

先日取り付けた、オイルキャッチタンクだが、200Kmほどしか走っておらず、それもフルブーストがかからない通勤がほとんどだと言うのに、すでにタンクの中に油が溜まってきているのを発見した。「えっ、マジ?ヤッター!、でも早過ぎないか?」という複雑な気分である。せっかく付けたのだから機能してくれたのはあり難いが、こんなに溜まるものなのか?ってことである。また、今までこれをエンジンに再度吸い込ませていたのだから、さぞかし汚れていることだろう。年食ってから禁煙するようなものかもしれないが、今更とは思うがこれは付けてよかったパーツだな。

そうそう、発注していたマフラーとリヤ・タワーバーの取り付けも完了している。
効果を体感できたのは、どちらかと言えばリヤ・タワーバーである。これほどシャキッとするとは思っていなかったので、驚きと同時にいかにステーションワゴンのリヤ部分の剛性が低かったかということだ。10m走ってすぐにゴツゴツとリヤ・サスペンションが硬くなったような突き上げ感がしたが、それはボディが歪んでショックを吸収していたからである。そして高速でコーナーリングした時は、スパッとリヤが回り込んでくれるのである。
マフラーはというと、2000回転を超えてから室内にかなりのこもり音がするようになり、気にならないといえば嘘になる。いい加減、静かに乗る時期かもしないとマフラーを変えるのを控えていただけに、ノーマルの静かさに慣れきっていただけだろう。
しかし、煩さと引きかえに得たのは、まずはリヤビューの迫力アップ。そしてターボの加給の立ち上がりも早くなり、高回転まで気持ちよく回るようになった。もちろん低速トルクも犠牲になっていない。
こうやって体感できてしまうと、イジるのはやめられないわけだ。
おっと、ブレーキの強化もしなければいけなくなってきたぞ。


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