活動開始の季節
春である、梅の花は散りだし、それを待っていたかのように桜の蕾が膨らみだした。またタムロンの90mmマクロが活躍する季節がやってきた。新緑も色付きはじめるこの季節だが、晴れた日の日中の車内は暑いぐらいになってきた。
エンジンルームの熱も1ヶ月前よりかなり上昇しているようである。寒い時期にかなりパワーアップさせたので、これからは熱との戦いとなる。水温と油温の上昇に気を遣いながらのドライブになるわけだ。もちろん吸入する外気温も上がってくると、酸素濃度の関係でパワーダウンしてしまうのも辛い。
しかし、撮影にはもってこいの季節の到来であるから、寒い時期にクルマいじりはある程度終わらせておこうと考えていたが、まぁ予定していたことはすべて出来た。やりだすと欲が出るからここで一旦終了ということで区切りをつけると心に決めた。しかし、その決心もオークションでいいパーツが出たりすると揺らいでしまいそうである。ってオークションなんかチェックしている段階でかなり怪しいのである。
それに加えて、自転車のレストアもしなくてはならない。10年前のキャノンデールのMTBで、大阪で暮らしていた頃は足代わりに毎日乗っていたが、ここ2年ほどまったく乗っていないのである。かなりくたびれていたので、ちゃんと乗れるようにするには、タイヤ、ブレーキ、変速機周辺に前後サスペンションのオーバーホールとかなり手を入れる必要がある。
まずはタイヤをどうするかであるが、山を走れるタイプにするかアスファルトを抵抗感なくスムーズに走れる細身のタイプにするかも考えなければならない。乗らないのなら処分しろと言われているだけに、早急になんらかの手を打つ必要がある。
キャノンデールを積むためにステーションワゴンを選んでおきながら、荷室のど真ん中にボディ補強のバーを装着してしまった私であるが、その固定に蝶ネジを使っていつでも取り外せるようにしている。
とにかく毎日が忙しくて、休日にやりたいことが溜まる一方である。ポートレートの撮影もしたいし、クルマもいじりたい。それに自転車まで加わってきたことで、何から手をつければいいのか決められないところなのである。
自転車を整備するのはクルマに比べれば簡単であるが、変速機周りなどはベストなセッティングが微妙なところがあって邪魔臭いのだ。劣化したワイヤー類も総取っかえしなければならないだろう。そう考えると、来年かなぁなんて思ってしまう。
クルマのようにパワーが体感できるようなイジリなら達成感もあるんだが・・・
さて、ポートレートの方だが、以前まなちゃんと広島のあちこちをロケして回ったが、あれ以上の場所がなかなか思いつかないのだ。近場すぎて新鮮味がないだけなのかもしれない、ロケ地として「これだ!」って場所が思い浮かばない。気分が乗らないといい写真も撮れないから、もうモデルとの間のいい空気感だけが頼りである。それさえ上手く行けばロケ地なんてどうでもよくなる場合があることは過去に何度も経験している。
クルマを撮るのと違って、ポートレートとなると開放域の絞りを多用することもあって、ピントがかなりシビアになる。特にデジタルになってからはピントのズレがすごく目に付くこととなる。
また、高価な大口径レンズをある程度揃えておかないと対処できないシーンも多く、今のD300セットでは心もとないのは確かである。レンズを1本追加しておきたかったのだが、年末からクルマに予定以上の金額をつぎ込んでしまい、結局その計画は流れてしまっている。先が見えないこのご時勢だし、いつものようにキャッシュで買いたいが、冷静に経済状態を見据えなければならない。それは私だけではなく、多くの人がそう感じていることだろうから、メーカーも小売店も大変なことになっているはずだ。
給付金が配られることが決まったが、すでに我が家では新しく地デジTVの購入の足しにすることが決まっている。おそらくTVはかなりの確率で購入者がでるのではないだろうか。
だから、次の撮影は持っている少ないレンズで乗り切らなければならない。それも含めて、タムロンの90mmマクロもポートレートで出番があることだろう。
話は変わって、ついにトヨタがホンダ潰しに出たようだ。インサイトを安く売ってプリウスのシェアを食うどころか、予想以上に売れ過ぎていることで、帝王トヨタの逆鱗に触れてしまったということだ。過去にトヨタは他社で売れていると見るや、すぐに同じカテゴリーのクルマを資金力に物を言わせて開発し、ことごとくシェアを勝ち取ってきたが、それを逆をやられてブチ切れたってことだろう。本当に可愛げのないメーカーである。
たんまりと過去の利益を貯めこんでいるはずなのに、景気が悪くなるとさっさと従業員の首切りをしたが、トヨタがそれをしたことが、景気悪化に拍車をかけたのではないだろうか。
新型のプリウスはインサイトの1.3Lに対し1.8Lで燃費もいいらしいが、それの価格を予定より大幅に値下げすることを決定したようだ。インサイトはオーディオがオプションであるため、実質的には同じ価格帯になるらしい。多分インサイトの予約キャンセルが相次ぐことだろう。それに加えて、現行のプリウスも並行販売を続け、価格を思いっきり下げるという荒業まで出してきた。恐らく利益はないだろうが、当面のライバルであったニッサンを倒し、急速にのし上がってきたホンダを苦々しく思っていたところに、今回のインサイトのバカ売れで、狂気にも似たホンダ叩きを行なうことが、豊田家の血を引く新社長の方針であろう。
ユーザーには有り難い話かもしれないが、高い価格で現行のプリウスを買ったユーザーの気持ちなんか考えてもないだろう。私の周りにはトヨタ車だけは絶対に買わないと言っている人が多いが、その気持ちが分かる気がしてきた。
その点、ニコンなんかは、レンズメーカーがいいレンズを安く出して頑張っているのは気にならないのか、相手にしていないのか、トヨタとは逆に値上げを発表しいる。ますます、レンズメーカーのレンズが売れそうである。
各社生き残るために、方法は色々あるが、最近は政治に振り回されているような気もする。
ETCだって、助成金とかって聞くと、庶民が過敏に反応するのは当然で、ETCの機械自体が店から消えてしまうぐらいのパニックである。私なんか、自宅から歩いて行けるオートバックスにちょっと部品を買いに行ったら、朝から駐車場は満車で、親父たちが群れて取り合いになっていた。ピットの方も取り付け作業で大忙しである。一瞬、手伝ってやろうかと思ったほどである。金持ちの政治家たちは、こんなことになるなんて思っていなかったのだろう。ETCの製造メーカーは古い機種の在庫までキレイに無くなったことだろうが、製造が追いついていないのは明らかで、思いつきでやられたら国民は右往左往って感じである。
私も、ほとぼりが冷めたらETCデビューをすることにしよう。しかし、10年前に1000円で走り放題であったなら、広島往復の高速料金がどれだけ浮いたことだろう。そうだったなら、撮影後のディナーがもっと豪勢にできたのに。