思いっきり汗をかこう


私は毎週末、何かすることがないと退屈で仕方がないのである。だから休みの日に寝て過ごすなんてあり得ないことで、何かすることの準備を無理やりにでも探して行うわけだ。
先日4人乗車で走っていて、道路のくぼみでリアが沈み込みガリっと擦ったので、さっそく翌日には高いバネレートのコイルスプリングを発注した。だから、週末は足回りをバラすことになるが、これがまた骨の折れる作業なのである。
しかし、ETCを導入して高速道路を走る機会が今後増えることになるだろうが、高速で道路のうねりがあると、スプリングが目一杯縮んでしまうことを何度か確認しているので、手を打たないわけには行かないのである。もちろん現在もノーマルではないのだが、車高をかなり落としているので限界のようである。ステーションワゴンであるから、元々ソフトなセッティングだったようで、エンジンパワーがかなり上がっている状態なので、足回りもそれに対応させなければならないようだ。
今週末はそれだけではなく、ヘッドライトの改造もそれのスペシャリストに発注していたのが上がってきたので、それの取り付けも行おうと思っているが、足回りのバラしに比べればかなり楽な作業である。

最近、かなり暖かくなって日中は日差しを受けると暑いぐらいである。桜も一気に花開いて来週には散ってしまうことだろう。丁度いい気候というのは短いもので、もうすぐ不快な梅雨と夏がやってくる。この時期に活動しなくていつやるんだって感じで、予定が目白押しとなる。
ポートレートを撮るのもこの時期は気持ちがよくて、モデルが汗をかくこともなければ薄着にもなれる最高の時期である。
それに引きかえ、私はなぜ撮影中にこんなに汗をかくんだろうって思うわけだ。元々汗かきなのは事実だが、体力的にそれほど重労働には思えない撮影なのに。しかし、立ったりしゃがんだり、そして右へ左へと動き回ってフレーミングしたり、ライティングの調整をするので、動き回っていることは事実である。それより、ファインダーを覗いてから、シャッターを切るまでにいろんなことを頭の中でやっているが、それが原因ではないかと思うのである。これは、風景写真とは比較にならないほど高速な処理を必要とする。
マネキンのような動かないモデルを撮るならいざ知らず、一瞬の表情を切り取る撮影が好きなので、じっくり構えているわけにはいかないのである。頭を使うのと汗をかくことの関係の仕組みはよく知らないが、まったく関係がないことはないだろう。

汗をかけば喉が渇くのは自然の摂理で、夏場の撮影ではロケ地の移動で自販機を見つけるたびに私が清涼飲料水を買うのを見て、まなちゃんはよく笑っていたものである。
今週末も、かなり気温が上がるらしく、足回りのバラしでは汗をかきながらの作業となりそうだ。パーツ自体に重量があるだけでなく、ボルト/ナットの締め付けトルクも大きいので、楽とはいえない。

歳をとると、暑さに弱くなるのだろうか・・・なんて最近は思ったりするわけだ。
子供の頃はスポーツをしても、夏休みに遊びに行っても、暑さにまいった記憶はない。それは余計なことを考えずに目の前のことに一生懸命だったからなんだろうと、自己分析しているのである。
もちろん、学校には冷暖房なんかなかったし、昔は今に比べて暑さはそれほどでもなかったが、冬場はもっと寒かったような気がする。
そう考えると、暑さに弱くなったのではなく、単純に温暖化の影響なのかもしれない。その温暖化の源になる、高度経済成長の恩恵をモロに受けて育った世代であるが、高出力で燃費が悪いクルマは今後減る一方であろう。
世の中はエコカーを買うことが、いいことであるとの考えに傾いてきている。しかし、重くて燃費の悪いミニバンは相変わらず売れており、運転手一人が乗っていることが多いのは、真逆のような気がするのである。
ロケバスのような大きなクルマが道路上に溢れて久しいが、低いクルマにしか興味のない私は、視界が遮られていつもイライラさせられている。大家族が乗っている場合は微笑ましく感じているのだが・・・


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