春の日の出来事


先週はずっと最高の天気が続いたが、こんな時にって思ってしまう。反動でゴールデンウィークに天気が崩れてしまうと元も子もない。こんなウキウキする時期に仕事が無くて休みになってしまっている人もいるようだが、リストラや一時帰休でブルーな人に対しては皮肉なものである。

それに、あちこちで火災が起きていて、私が釣りによく行っていたダム湖の近くでも山火事があったし、昨夜も夜中にサイレンが鳴り響いていたので、ベランダに出てみると何かが燃える臭いと煙が立ち込めていて、驚いてカメラを持って外に出てみたが、臭いと煙がどこから来ているのか分からなかった。しかし、どこかでまた火災が発生しているのは確かなようである。
そして、一夜明けると朝から雨が降っていて、これで少しは異常な乾燥状態も解消しそうで一安心である。
天災はもちろんであるが、火災も燃えだしてしまうと誰もが無力であり、すべてを失うだけに恐ろしいものである。

この不景気はアメリカ発なんだろうと思っているが、日本は確かに多くが海外との貿易で成り立っているが、これほどダメージを受けるとは年末までは思っていなかった。政府の景気対策が効果を発揮しているのかどうかは分からないが、もろいというか、あっけないものである。
こうなると、打撃を受けるのは、生活必需品ではない趣味の分野で、高価なフルサイズ一眼などは、先が怖くて買えたものではない。生活にピンチを招いてまで買う価値は一般ユーザーにはない。しかし、物欲に耐えるのはストレスが溜まるものである。
もちろん、クルマの改造も無駄以外の何物でもないから、誰もが控えることになって、ますます悪循環に陥るのである。ここ数年、クルマの改造パーツのメーカーが軒並み倒産や会社更生法の憂き目に遭っている。ジャンルでいえば硬派向けのメーカーと言える、パワーやスピードを追い求めるパーツのメーカーである。その反面、ドレスアップ最優先や必要以上に内装を飾り付けたがるユーザー向けのメーカーは増えているようである。

最近は、車外の人にアピールするためのオーディオやTVモニターが流行っているが、あれは何とかならないものだろうか。まぁ、あれで人の命を奪うことはないだろうから、私のようなパワー志向よりマシなのかもしれない。
軟派なドレスアップ至上主義のクルマは車高が異常なまでに低すぎて、ノロノロとしか走れないらしい。どうせ、人に見てもらうためにイジっているのだから、それでいいっちゃいいのだろうが、大多数の人間はバカだと思っているのは間違いない。
また、二十歳ぐらいの若造が中古のセルシオに乗っているのも最近よく見かけるが、後輪を思いっきりハの字にして、路面にタイヤの内側の半分ぐらいしか接地していない大バカが急増していて滑稽である。鬼キャンとかなんとか言うらしいが、一度運転させて欲しいものである。しかし、それを誰かに見られたらこっ恥ずかしいから、やめておこう。
古いセルシオとは違った意味で、繁殖し続けるゴテゴテと電飾で飾り付けた軽四は完全に走るための道具ではなく、オモチャと化しているようだ。

日曜日は、足回りのバネレート変更後の走行テストも兼ねて、丹波篠山の方まで行ってきた。道が空いているので、カッ飛ばせるし、高速道路のような単調な道を走るのは好きじゃないので一般道を使用した。しかし、十数台のバイクのツーリングのグループが40km/hでノロノロ前を走られてイライラさせられてしまった。この時期はこれがやたら多くて迷惑なのである。その集団をやり過ごすために、川沿いの桜並木を見つけたので、そこで休憩と撮影をすることにした。
これぐらい都心から離れると、誰一人居ない場所がいくらでもあって、ついロケハン目線になってしまう。せっかくETCをつけたが高速道路移動であるとそれが出来ないし、のどかな風景を眺めながらのドライブがやっぱりいい。

我がVR−4は古いクルマであるが、当時メーカーのごたごたもあってか、モデルチェンジをされないまま一世代で姿を消した車種である。その後、このようなコンセプトのクルマが造れる世間の雰囲気も無くなってしまったので、貴重な希少車ではないかと思っているのである。デザインは決してお洒落とは言えないが、サメをイメージさせてくれる獰猛なスタイルが好きなのである。
ヘッドライトにBMW風のリングを装着していたが、それまでのLEDタイプからCCFLに変更した。格段に明るさがアップして、昼間でもご覧のとおりはっきり確認できるほどである。やっぱり目力がアップするとさらに迫力が増していい感じじゃないか。


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