台風の季節


土日は満月が輝いていたが、月曜からは台風の接近で朝からどんよりとした曇り空であった。
満月といえば、ススキがつきものであるが、斜光線で輝くススキは好きな被写体のひとつである。
この季節になると、午後から撮影していて、3時を過ぎるとすぐに日が傾きだすので、光線的にはポートレートだけに限らずいい光の具合となる。

今週は雨の日が多いらしいが、ボンネットに穴をあけて熱対策を行ったが、雨対策は特に何もしていない。しかし、今のところ不具合は出ていないようである。ところが、肝心の熱対策で思わぬ落とし穴が待っていたわけである。それは、穴をあけたボンネットに被せていたエアアウトレットが熱で変形してしまったのだ。暑さの峠を越えた時期でこのあり様なので、真夏だと完全に溶けてしまうことが考えられる。この季節でも六甲に走りに行ったりすれば、耐えられないだろう。間に合わせのつもりではあったが、安物のABS製ではこの結果も仕方が無い。しかし、この製品を買った人は、私以外はダミーとして穴のあいていないボンネットに付けているのであろう。

ということで、急遽別のパーツを手配したのである。
色を塗ったり、パーツとボンネットの両方を加工したりで大変であったが、今度のは雨が直接入らない形状なので、安心である。肝心の熱に関しても、元々インプレッサに標準で付いていたものだから大丈夫そうである。
思いのほか苦労したのが、塗装である。塗装に関してはほとんど知識のない私であるから、当然の結果とも言えるが、まともにツヤツヤになるまで後処理が大変であった。
私のような性格は塗装には向いていないようで、やっぱり時間をかけて確実にステップを踏んでいくことが成功の近道のようである。先を急ぐことが禁物なのが塗装ってことが今回よく分かった次第である。
インプレッサのインタークーラー冷却用のものを前後逆に付けたわけだが、インプレッサのエアダクトの中では小ぶりなものをチョイスしたつもりだが、これがかなり目立つのである。ボンネットの大きな膨らみが乗っかって、まるでアオブダイのようである。だが、これまでのような安っぽさは感じられなくなっていい感じではないだろうか。

写真の話に戻るが、キヤノンが我がD300の強力な対抗馬である7Dを出してきた。この2強の戦いは終わりがないので、急ピッチで開発を行うことは予想できたが、忘れた頃にやってきた感が無きにしも非ずか。私がD300を買う時期であったら興味も湧いただろうが、今となってはどうだっていいことだ。

それより、秋になってポートレートの季節の到来である。
ススキに通じるところがあるが、今は稲穂が黄金色に輝いていて、光の当たり方でかなりキレイである。それを実感したのが新潟に仕事で滞在していた時で、見渡す限り金色の風景を見て、あれをバックに撮影したいと思ったものである。
初夏であれば、麦畑も刈り取りの直前はかなり美しい輝きをみせて、穂先のヒゲのようなものが光って稲よりキレイだったりする。
かなり大型の台風が接近してきたようで、丁度稲刈り時期だけに、一番稲穂が重い状態で強風が吹くと倒れてしまうのではないかと心配だが、農家は心配どころではないだろう。

私は、宇宙飛行士が嫌いである。突然何を言い出すのかと思うであろうが、あんなのに巨額の資金を投入して何の役になっているのかと思ってしまうのである。また、宇宙飛行士にはマスコミも常に賛辞を投げかけているが、私は彼らの自己満足としか思えない。その挙句に、無重力だとこんなことが出来るなんて、誰もが予想できることを映像で流しているが、それがどうした?って思ってしまう。
そんな科学的な技術があれば、宇宙に行くより地球上でもっとすることがあるだろうってことだ。海の底なんてまだまだ人類が知らないことばかりだろうし、地震にも無力である。台風の目や竜巻に何かを打ち上げて勢力を弱めたりすることの方が、よっぽど世の中の役に立つってものである。


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