情報の整理をしよう


古い写真はどこに行ってしまったのだろう。当然ネガも見当たらないわけで、それはプライベートで過去に撮った写真たちである。何度か引越しをした時にどこかへ行ってしまったのか、私が放浪している間に実家に溜め込んでいた写真を家族に整理されたかのどちらかだろう。
20代の頃は何かと遊びに忙しく、写真をアルバムに残すなんてことはしなかったが、それがそもそもの問題である。
その点、今はバックアップさえきちんとしていれば、画像ビューアーで快適に閲覧できる時代になった。
ポートレートを本格的に撮りだしてから以降は、銀塩でもフィルム・スキャナーでデジタル化しているので、楽である。
そうなると、ほとんどの写真はディスプレイ上で見ることになるが、今私が使っているトリニトロンのブラウン管モニターでは狭さを感じるようになってきた。そろそろ広々とした薄型モニターでも買おうかと思っているところである。

私はどうも整理整頓が苦手で、私の身の回りはどこも何かが散乱している。それで不便に感じたことはないどころか、逆にきれいに片付けられる方が、不便なのである。手を伸ばせばその辺にあると分かっているので、使い終わったらまた、その辺に戻しておけばいいだけのこと。きれいに積み重ねられていると、下の方のものを取るときに困っていまうわけだ。
もちろん、ステーションワゴンの荷室もお世辞にも綺麗とは言いがたいが、見栄えより便利なエリアになっていることは確かである。
当然のことながら、どの工具がどこにあって、撮影用の小道具はどのケースに入っているかなど、すべて把握できているわけである。
だから、カーショップで誰かが作業中に適当な工具がなくて四苦八苦していると、すぐに「ハイこれでやってみれば」って具合に出せるわけだ。

ただ、私にとって問題なのは少しでも先で必要になりそうだと感じると捨てずに置いておくことだと思っている。取り扱い説明書なども、じっくり目を通して保存しておくタイプだからクルマの中もパーツの取説がいっぱいある。もちろん家電製品も同じで、本棚の一角を占めている。取説はその商品を買った時期は必要だが、それより年月が経ってからの探し回ることがけっこうあるので、すべてを捨てられないのである。
だから、オークションで中古の機器を買う場合も、取説が付属しないケースも多く、そんな時はメーカーのサイトからダウンロードできるかも入札の大きなポイントになるのである。

雑誌類などは特に大変で、D300の関連本はすべて揃えたが、それは一応保存版として私のベッドサイドのスペースに積み上げているが、その上にクルマ雑誌や自転車関連などが積み上がっていくことになる。月に一度は廃棄しようと努力するが、保存版が少しずつ増えて行くことで、雑誌の山が少しも低くならないわけだ。
また、DVDも同じでクルマ雑誌の付録などが知らぬ間に増えて、デスクに散乱してしまう。
どれも、いつか見る時が来るかもしれないと思ってしまって捨てられない。しかし、いざ何かを調べたい時は、今はネット上にいくらでも情報は転がっているわけで、今は実際それがなければやってられない状態になっている。

ネットほど情報の整理がつきやすい物はなく、すべてPCの中に収まっていて、部屋中に散らかることはない。しかし、ネット情報ほど私的価値観で凝り固まったものはないし、誤った情報もかなり多い。それをどう見極めて自分なりに有効な情報として整理するかが大事である。
情報に踊らされることが一番厄介で、間違った情報を信じて高い買い物をしてしまったり、クルマを弄って壊してしまうことも有り得るわけだ。
いい情報だけを見つける嗅覚を養う必要があるが、それは経験しかないだろう。とにかく、この世にはこんなに多くの種類の人間がいたのか・・・ってことがネット時代になってよくわかるようになったのは間違いない。それは、匿名性が高いことをいいことに、普段は見せない本性を表に出す人がいるからであろう。
しかし、このような輩にひっかかってしまうことで、何もかもネットの情報はあてにならないと思わず、大多数の誠実な情報を上手く整理していくことで、これほど有効な情報源は無い。
言い換えれば、メーカーの顔色を伺いながら書かれている企業発信の情報より、利害関係のない一般ユーザーの声の方がよっぽど本質が読み取れる。

で、今日のオマケ画像は大昔の私である。シワだらけになった写真がちょうど見つかったので、デジカメで複写してみたぞ。
クルマを見れば時代はおおよそわかるはずだが、これからこのRX−7はどんどん進化していくのであった。


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