また、ひとつ楽しみが消えていく・・・


最近、何かと忙しくて、かなりサボりがちになっている。梅雨の時期は雨が降っていない時間帯に一気にまとめてたくさんしなくてはならなくなり、疲れるわけだ。
湿度が高いので汗が止まらないのも厄介である。
クルマをいじるとなると、エンジンルームの熱気があったり、無理な体勢で作業したりで大汗をかいてしまう。
しかし、梅雨明けして日差しは強烈だし気温は高いが、梅雨時よりましである。
炎天下で、車検前の作業を行ったが、暑いだけで辛くはなかった。車高を2cm上げたが、その結果三宮のタワー駐車場に入れたりでちょっと得した気分であった。

先日かなりショックな出来事があった。古い付き合いのショップが閉店してしまったのである。まぁ、そこの本社の業績がかなり悪化していたようである。倒産の張り紙が貼られていた日の3日前も常連たちと楽しくやっていただけに、今でも信じられないのである。
倒産なんてのは、従業員が知らない間に忍び寄ってきて、突然落雷のように襲いかかるわけだ。
私も色々と災難には遭ってきたが、嫌な時代になってきた。

梅雨の晴れ間に高校時代まで住んでいた伊丹市に行ってきたが、懐かしい反面、様変わりが激しすぎて淋しくもあった。
震災後に大掛かりな区画整理がされたようで、町名から何からまったく変わってしまっているのである。また、以前あった店などもかなり無くなっていたりするのも淋しい限りである。

私だけの感覚かも知れないが、昔住んでいた街って年月が経ってから訪れると道路や建物が狭く感じたり小さく感じるのである。父親が運転するクルマに乗っていた子供のころは、かなりのスピードでぶっ飛ばしていたように記憶している道路が、後に自ら運転して走ってみると対向車とすれ違うのもやっとの道路だったりするわけだ。
人間の感覚っていうのは、いったいどうなっているのだろうか。

住めば都とは言うが、高校を卒業すると同時に引っ越したものの、2年間ほどは友達もいない土地に来てつまらない思いをしていた。当然成人式など出席する気も起こらなかったわけだ。それどころか、私はバイクを伊丹に向けて走らせていた。
その後バイトに精を出してRX−7を買ったわけだが、それ以来の付き合いになるショップがなくなってしまったわけだ。
そこで知り合ったクルマ好きが集まる場であったが、常連が集まってはいるが、最近は売り上げに貢献してあげていなかったのが申し訳なかった。

この業種に限らず、大型の量販店が増えて、小さな店は押し潰されてしまう世の中である。酒屋も米屋もどこにでもあったのに、軒並み閉店してしまっているのと同じである。

それと、ネットでの商売に上手く移行出来るかどうかも生き残るためには、かなり重要だと思うのである。
もう少し私も協力してあげれば良かったと、今になって後悔してしまうわけだ。
伊丹に住んでいた頃の学校のようなもので、そこに行けば友達がいる感覚だっただけに、またひとつの時代が終わった感じがしてショックも大きい。

何でもネットで調べて買い物ができてしまう時代である。
その犠牲になって、生き抜けなくなった店はかなりの数ではないだろうか。実際に私のカードや銀行口座の明細はネットでの買い物が大部分になってしまった。
百貨店業界が悲鳴を上げているのも、若いネット世代が離れていったからかもしれない。そして、その世代が老人になった頃には、世の中すべてがネットユーザーなんてことになるわけで、考えてみると恐ろしいほどである。
そうなると、運送業と飲食業、そして観光なども大丈夫だろうか。あと病院や美容院など、本人が行かなければどうしようもできない商売は問題ない。
このままだと、金融機関だけに楽に儲けさせてしまいかねない世の中になるぞ。


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