行きつけのショップが復活
以前書いた、行きつけのショップが親会社の倒産で閉めてしまったのが去年の夏のことであった。その後はタイヤ入替や、下回りのチェックなどで困っていたわけだ。
しかし、そのショップの店長が奮起して、自分でショップを立ち上げたと年末に連絡があった。
「オレはこの仕事しかできんからなー」と言っている。これでまた男の遊び場の復活である。
30年余り続けてきたわけだから、当然ながら店より店長に付いていた客が常連であり、そのまま何事も無かったかのように集まってきている。
私のクルマはこれ以上弄る気は余りないが、ステーションワゴンでこれだけ走ってくれるのは貴重なのもあって、もうしばらくこのまま乗っていようと思っている。
ただ、車高を落としているので、ネガティブ・キャンバーが強く、タイヤの内減りが激しくてノーマル車高の1/3程度しか持たないのがキツイ。しかし、戻す気はさらさらない。
そんな感じで、このおもちゃは置いておいて、嫁さんのヴィータを買い換えたいと思いはじめてきた。
小さいボディでATであることが条件である。(AT限定免許なのだ)そして最低でもヴィータよりよく走ることが私が心に決めている密かな付加条件である。この条件で国産車でも選択肢は存在するが、イマイチ欲しいと思わない。
そうなると、ワーゲンのPOLO、パワーはないがフィアットのPUNTO、アルファロメオのMiTo、アウディのA1と候補があがってくる。
それらを押しのけて、欲しいと思っているのが、今はBMWが売っているMINIである。その中でも、私を満足させてくれそうなのが、COOPER Sなのである。年式によって、スーパーチャージャーとターボのモデルがあるが、現行車はターボで184PSあり普通のMINIの2倍近いパワーがあるので、私としてはS以外は興味なしである。(184PSは2010年モデル以降のバルブトロニック機構付きで、それ以前だと175PSとなってしまう)
しかし、クーパーSの新車を買うとなるとかなり高額になるので、中古車を探す可能性がかなり高い。そうなると2006年までのスーパーチャージャー仕様も視野に入ってくる。これまで5台のターボ車に乗ってきた私なので、スーパーチャージャーも興味があるが、旧型となってしまうのが悩みどころである。
パワーは現行のターボ仕様より少し落ちるが、許容範囲であるし、小径プーリーへの変更でブーストアップが可能になる。
最近、MINIの情報収集をしていて知ったことであるが、2001年から現行車はマイナーチェンジ程度かと思っていたら、2007年以降でフルモデルチェンジしているのだ。並べて見ても気づかないほど、デザインをキープしているので、殆どの人は区別がつかないであろう。それだけ、スタイルに惚れ込んで買っている人が多いということだ。
そして、知れば知るほど現行車の方がよく感じているのだ。内外装のデザインは前モデルの方が凝った感じでいいようにも感じるが、自動車としての完成度がかなり違ってくる。リコールになってもいいような油圧式のパワステが電動式に変更になって、突然故障してハンドルが激重になるトラブルが多く報告されていたが、それも改善されているようだ。また一番の違いはエンジンがクライスラー製のSOHCからプジョーやシトロエンとの共同開発のBMW設計の直噴DOHCになっていることだろう。製造に関してはBMWがエンジンを作ると車体価格が跳ね上がってしまうそうだ。両方を試乗してみなければ分からないが、良くなっているのは当然だろう。
問題のあった部分を改良した現行車だが、私とすれば先代の方の味付けも気になるところだ。しかし、誰もが楽にMINIライフを楽しもうと思えば、迷うことなく現行モデルとなるかな。
用途は、嫁さんの通勤がメインになるが、結構な距離を走るので燃費が悪いのはいささか気になる。その点は現行ターボモデルがかなり改善されているようである。
それと、ATは日本製だから安心とは言え、シフトチェンジのタイミングの仕様がかなり違和感があり、国内の道路事情やエコ運転にそぐわないと言う情報も伝え聞く。
また、個性を全面的に優先したデザインと内装であるから、使い勝手はかなり妥協する必要がありそうだ。
例えば、パワーウインドウのスイッチがセンターコンソールの小さなトグルスイッチのみであり、その手前にドリンクホルダーがあって使い辛そうなことや、ナビのモニターの設置位置に苦労させられそうだったりだが、致命的とは思っていない。逆に、日本車のようになってしまうと意味がなくなってしまうわけである。
先日、偵察がてらMINIのディーラーに寄ってみたが、私がそこそこ詳しいのと、質問が絶妙だったこともあって、かなり下調べをして買う気満々だと営業マンが思ったらしい。さっそく手書きの丁重な挨拶ハガキが届いたり、電話があった。こういうのがあるから、アンケート書くの嫌いなんだよなー。
そうこうしていると、アウディのA1が国内販売を開始したようだ。これも気になるが1400ccターボで122PSって、クーパーSを知ってしまうと見劣りしてしまう。トータルではクーパーSより完成度が高いのだろうが、A1ではなく今後出ると思われるS1かRS1が気になってしまうところだ。ただ、簡単に買える価格じゃないだろうが。
どの車種を買うにしても、これまで上級グレードを買ってきた私で、同じMINIでもクーパーS以外にはまったく興味がない。過給器設定モデルが存在するのに、それをスルーなんて出来るはずがない。
欧州車は最近小さな排気量のエンジンに過給器をプラスした仕様が流行っているようだが、私としては有難いことである。日本ではハイブリッドや電気自動車などに若い人も乗っているが、私はまだまだハイオクガソリンをガンガン焚いて走りたいのである。