ズレてるヤツ


最近、ホームページを作って、ポートレートを展示しているので見てくれと言うのが多いのだが、
誰が好き好んで、記念写真のようなモノを見なけりゃならないのだ!
汚いバックが主役の後ろで騒ぎまくっていて、構図とくれば日の丸写真でコンパクトカメラの説明
書ではないかと思ってしまう。

安いデジカメで撮ったのかと思ったら、一眼レフで撮っているらしい。この人、私が思うに可愛い
モデルだけが目当てで撮っているようにしか思えない。だから日の丸構図になってしまうのだ。
また、バックにまで注意が行き届いていないから、うるさいバックの処理が出来ていない。
挙げ句の果てに、すべての写真がカメラ目線のニコパチ写真ときている。
絶対モデルのおねーちゃんしか、こやつには見えとらんのであろう。
もっと、情緒のある写真が撮れないものかねぇ…
こんなんじゃ、いくらいい機材を使っても宝の持ち腐れってやつで、ちっとも第三者が見てきれい
だと思う写真は撮れまい。単なる自己満足の世界からは脱皮できない。

そして、仕上がった写真を見ても、まだ気づいていないようだ。何を考えているのか疑問である。
感想をと言われても、困るのだ。「貴方はヘタです」とも言えないし、コメントに苦労してしまう。
もっと全体を見て、作品を創る意識を持って欲しいのである。この人はしばらくポートレートは止
めた方がいいのではないかと思う。それしかこの病気を直す薬はないであろう。
本能のままに撮っているのであるから、一年間おねーちゃんのことは忘れて富士山でも撮って欲し
いものだ。

撮った本人は、出来上がった写真を見て満足なのであろうが、それを見る方としては逆に興ざめし
てしまうのである。撮り手のスタンスが見え見えなのだ。

あぁ…何か溜まっていたものを吐き出したらスッキリした。

確かに撮影会で、撮影後にモデルに付きまとってツーショット写真を撮りたがるヤツが多い。
まず、「お疲れさま」の一言がなぜ言えない!いきなり「写真を撮って下さい。」とは何事か!
こんなことを目的にしてるヤツは、絶対に上手くはならない!と断言する。
モデルあってのポートレートである、自分の作品創りの一番の協力者なのだから。

私が親しいモデルと雑談していると、背後霊のように張り付いて、ツーショット写真のチャンスを
伺っている。いったいその写真どうするのであろうか…。誰かに見せびらかすのだろうか?

あるモデルに「嫌なヤツのタイプは?」って聞いたことがあるが、その時に言っていたのは、こん
なタイプである。
−座りポーズの時に、必ず足元から狙うヤツ(スケベ野郎!)
−目線をもらえないと怒るヤツ(最初は公平に目線を回すが、こんなタイプは無視するんだって)
−無理なポーズをさせるヤツ(こんなヨガみたいなポーズ、一回自分でやってみろだって)
−写真を送るからと自宅の住所とを聞くヤツ(ばっかじゃない!教えるハズないじゃない)
−ツーショット写真を撮る時に肩を組んでくるヤツ(サムイボ(鳥肌)できるわ!だって)
−すぐ、「ハイ!笑って!!」て言うヤツ(こんなポーズで笑ってたらばかみたぁーい)

お心当たりのある方、直ちに止めましょう。アンタ達がいるとみんなが迷惑するんだよ!

本当に、いい写真が撮れたら、自宅の住所を聞くなんて馬鹿なことをせずに、事務所経由で送って
あげてください。
気に入ってくれたら必ずお礼の返事をくれますよ。あくまでも、気に入ったらです!間違っても鼻
の下を伸ばしたツーショット写真なんか送らないように。

みんなとてもいい子ばかりなのだ。これからもよろしくね!


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