マンツーマン撮影


マンツーマンの撮影を、そろそろ再開しようかなって感じなのだが、どんなスタイルにしようかと
考えているところである。
スタイルと言っても、いろいろあるのだが三脚を使ってみようかと思っているのである。しかし、
我がRSはAF不調から立ち直っているし、マニュアルでのピント合わせがし難いときている。
AFを使う場合は、三脚は非常に使いにくいのである。
よく、サンダー平山氏が三脚の使用をすすめているが、それはサンダーがMF派であるからに他な
らない。

AFの場合は、何処かのAFフレームでモデルの手前の目にピントを合わせ、AFロックしたまま
フレーミングするわけだ。それが三脚だと非常に面倒である。
それを解決する為にボールヘッドを使う気でいるのだが・・・
三脚を使うことのメリットの一つとしては、一度フレーミングを決めると後は表情を追いながら、
シャッターチャンスだけに集中できると言うのがある。まさに私の撮り方とバッチリ合っているの
だが、今回はAFを使うので、USMを駆使してピントを合わせるか、ボールヘッドをフリーにし
ておいてAFロックでその都度フレーミングをし直すかは、現場で決めることにする。

今回の撮影で、三脚を使おうと決めたのは、フレーミングとかそんなことよりも大きな理由がある
のだ。
それは・・・無駄な労力を使いたくないってのが理由だ。
手抜きなやつって思うかも知れないが、手持ちは疲れる。肩、腕、なにより脚が疲れるのである。
いつも手持ちなのに、何故急にそんなに気にするのか・・・それは、他にもっと大事なことを優先
したいからである。

元々表情を追いながらの撮影は私のスタイルであるが、それはどちらかと言えばモデルが作ってく
れた表情を頂いてるわけで、こっちが多少お手伝いする程度であることが多い。
勝負は他の撮影者よりいい表情をどれだけ多く捕まえることができるかである。
だが、マンツーマン撮影となれば、二人だけの世界であり、他の撮影者のことを気にすることもな
いわけだ。

で、次やろうと思っていることは、表情を作ってもらうきっかけや展開を私ができるだけリードし
てみようということだ。
それは、慣れたおまかせモードで大丈夫なモデルもいれば、一人ではどうして良いのか分からない
ような、素人のモデルもいるわけだが、どちらでもそれは出来ることである。
その内容はまったく変わってくるとは思うが。

「結局なにがしたいんだ!」って声が聞こえてきそうだが、私がどんな写真を撮りたいかを説明し
た方が良いのかもしれない。
モデルの女の子と、どこかへ撮影に行ったとしよう。そして、光の角度とバックを考え、ここだ!
と言う場所を決めて撮りはじめるのだが、一旦場所を決めてしまえば、納得する表情が撮れるまで
頑張ろうということだ。転々と場所を変えて、適当にポーズをつけて撮るような方法には興味ない。
バックやポーズが変われば、見る側もそこそこ楽しめるかもしれないが、なにか感じる写真かとい
えば、疑問が残る。
ポートレートの場合、誰しも最初に目にするのはモデルの表情であろう。その後、構図や露出など
を見る場合もあるかと思うが、その最初に目に飛び込んでくる表情を第一優先に考えたいのだ。
同じバックで同じ角度の写真が大量生産されることになるが、その中に一枚でも私の求めているも
のがあればいいのだ。

そのためにはカメラを固定し、ファインダーでモデルの表情を追いながら、何気ないことを話そう
かと思っている、別になんでもいいのだ。そのなかから表情の変化を追いつづけていくことができ
ればと思っているのである。
レンズは85mmか135mmでバストアップを狙うか、28−105mmのズームで表情によっ
て、寄ったり引いたりしてみるつもりだ。
レフはもちろんもう一台の三脚に固定する。アシスタントをしたいという人も多いのだが、遠慮し
てもらうつもりだ。二人だけの空間を大事にしたいからね。

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