ちょいと方向転換?
最近Gal向け雑誌が多く出版されているようだ。
その誌面の主役は、街に溢れる女の子たちがである。そして実にいい顔してるではないか。
どんな撮り方してんだろう?って思ってしまう。最近の女の子はプリクラとかで写りなれてるって
こともあるだろうし、友達といっしょなら、カメラの前でかなりのハイテンションになってくれる
のであろうか?
手の平を広げてパーッと前に突き出した、今流行のポーズが全盛ですねぇ。
Miwaはダチョウ倶楽部のポーズと言っているが・・・
しっとり系のポートレートの定番写真については、そこそこのものを撮れる自信はあるが、最近は
こんな、からっとした明るさの要素が欲しいと思えてきたのである。
撮られることを喜んでる様子が手に取るように分かるのである。
てなわけで、とりあえずそんなあっけらかん系の写真をじっくり研究する必要がありそうだ。
そのためには、Gal誌とやらを見るのが一番手っ取り早いのであるが・・・ そんな雑誌をこの
私が本屋に買いに行けるはずがない。エロ本買うより恥ずかしい、薔薇族買うよりゃちょっとマシ
って感じかな。でも私にはそんな勇気は到底ないのである。
そこで、私はいいことを考え付いたのである。今週からちょっと職場の席替えがあって右隣には、
なんと18歳の女の子が座っているのであーる。
それも、自分で押しピンを使ってピアスの穴を三つも四つも空けたって頼もしい子が。願ったりか
なったりってやつで、さっそくGal誌を買って来てくれよって、お願いしちゃったわけである。
当然、答えはオッケェー!ってわけだ。仕事になると静かだが、その手の話題になると俄然テンシ
ョンがあがるタイプと来ている。
ただし、その前にしっかり、いきさつを説明したのは言うまでもないことである。いきなり買って
来て!なんて言おうものなら、白い目で見られて席替えしてぇーってことになっていたはずだ。
そして、さっそく今朝は、このまきちゃんは自分が持っていたGal誌を自宅から持って来てくれ
よった。なーんだ持ってんじゃねーか! その雑誌名は“Cawaii!”っていう。なんともそ
れらしいネーミングだこと。
こうやって、若い女性社員とすぐ仲良くなれちまうのは、日頃モデル達とコミュニケーションを取
ってるからか? それとも私が大人になりきっていないのか?
ちょっとなめられてるって部分はあるが、いいじゃない、偉そうにして恐いだけの上司になんてな
りたかねーんだよ。職場で、「まきちゃん」とか「オイ!まきっ」なんて呼ぶのはセクハラって聞
いたことあるが、そんなふうに呼んでもらえないオバサンのひがみってやつじゃないの?
絶対その方がうまくいってんだから、ええんちゃうのん!
でもねぇ、まきちゃん・・・ スリットのビシッと入った超ミニで隣に座って足組むのは・・・
まっ、いいかっ。
おっと、脱線しちまった。そのCawaii!をじっくり見せてもらったが、今までこの手の女性
雑誌はちらっとしか見たことが無かったが、勉強になりまっせ!
こんな雑誌のカメラマンさん、かわいく写すテクニックは一流だね。それに雰囲気作りも上手い!
気になったのが、メイクの特集ぺージだね。目と眉や唇というパーツを撮ってるけど、いい角度で
撮ってるのには感心した。特に唇の写真はいいねぇ、鼻からのラインもきれいに見せてる!
パーツにこだわる私としては、一番目についた部分である。
今回のGal誌ゲットの目的である、スナップ的な元気はつらつ写真であるが、かなりしっかりと
撮っていることが分かった。レフを効かせているのもわかったし、夕暮れの遊園地ではスローシン
クロさせている。はたまた、水銀灯の下ではノンストロボのスローシャッターでグリーンかぶりを
あえて効果として使ってる。
それと、カップルでの写真のポージングのバリエーションもかなりの工夫が見られた。
なかなか、こだわって撮ってるんやね。いくら街で見つけた素人モデルでも、いい加減に撮ってな
いね、プロとしてのこだわりを持って撮ってるんやなぁ。Gal誌と言えども、見てる人は見てる
もんやから、バシッと仕事してるってこともあるだろうし、いろいろテクを使って撮ってないと、
自分は本当にプロのカメラマンか?って疑問がふと湧く時ってあるんじゃないかな。
でも、プロのモデルなら誰でもそれなりに撮れるわけだから、これぞプロの仕事って感じがした。
これからは、「Gal誌 侮るべからず」やね。