『素顔のままで』公開にあたって


愛しの愛(まな)ちゃんの個人撮影がスタートしたが、なかなか面白いものができそうな感触を得た。
まずは、第一発目として二時間弱の撮影であったが、私の知り尽くしたロケーションである大阪の
花の博覧会跡地の鶴見緑地へ行ってきた。まなちゃんの自宅からも近いのでこれからもお世話にな
る可能性が高い。
今にも雨が降り出しそうな曇り空で更に夕方ということもあって、コンディションとしては最悪に
近い状況であった。それに加えて蒸し暑く、私はいつものように汗びっしょりになってしまった。

いきなり撮影開始と行きたかったが、お腹を減らしているまなちゃんを広い鶴見緑地で連れまわす
わけにもいかない。とりあえずは、後でゆっくりディナーをということで軽い遅めのランチタイム
にした。まなちゃんは、私が機材のチェックをしてる間にペロッと平らげちまった。でも、二時間
ぐらいならもつかな?って感じで撮影開始。
あまり、こんなことを書くと、これを読んだまなちゃんに怒られるのでこのへんにしとこっと。

とにかく鶴見緑地は広い。全ロケーションをフルに使ってマジで撮ったら丸々三日はかかるであろ
う。二時間で出来るだけ多くのポイントにまなちゃんを置いてみたいと思ったのである。
次回天気のいい日にゆっくりと撮影するためのイメージ作りとも言える。
だから、今回は半分の一時間は鶴見緑地の散歩みたいなものであり、撮影本数はたったの3本。
その日最初にまなちゃんを見た時にロングのワンピースで、この雰囲気なら鶴見緑地だと直感した。

まずは広めのポイントで撮影開始となったが、いつものまなちゃんとはちょっと違うぞって感じが
した。相変わらず上手くポーズをとってくれるが、何かが違う。後にまなちゃんはなんか恥ずかし
かったて言っている。
よく考えると、マンツーマンでまなちゃんを撮るのは初めてだったのだ。私はそんな気がしなかっ
たのだが、まなちゃんとのマンツーマンほど楽な撮影はなかった。こっちが悩むということがない
のだ。どんな所にぽつんと立っててもポージングを決めることができるし、表情だって雰囲気に合
わせて完璧に表現してくれる。とは言ってもまなちゃんにおんぶに抱っこってわけには行かないの
だ。

これからはじめるまなちゃんとの撮影は、素顔を追い続けると言うのが私のテーマであり、プロの
モデルとしてのまなちゃんを撮るのではなく、まなちゃん個人を引き出そうと思っている。だから、
今までのまなちゃんの写真とは一味も二味も違ったものになるはずである。
だからと言って、スナップ撮影ではない。しっかりと二人でプランを考えて、まなちゃんが納得し
た撮影プランのなかで、如何にまなちゃんを表現できるかであり、また、いい瞬間をどれだけ捕ま
えられるかにかかっている。
そこには、サッスガまなちゃん!と言えるように演じきってもらうこともあるだろうし、その合間
に見せる素顔の部分もしっかり見逃さないつもりである。

そうでなければ、まなちゃんに個人的に撮影をお願いされたことに応えてあげたことにはならない
と思っている。
今の私にとってできる限りのことをしてあげたいと思っているし、それにまなちゃんは応えてくれ
るはずである。

すでに、いくつか具体的なプランがあり、まなちゃんも乗り気になってくれているので、これから
どんなものができるか、お互い楽しみなのである。

この素顔の部分であるが、この前の撮影でも少し捕まえることができた。仕上がった写真を見たま
なちゃん本人も意外だったようだが、私にとっては一番の目的がこれなのである。
余りこれを強調すると、まなちゃんに意識されてしまうのが恐いが、仲良く楽しく撮れれば、おの
ずと結果は出ると信じている。
兎にも角にも、楽しい気分で、カメラの前に立ってもらいたいというのが大前提であり、そのため
の努力は惜しまないつもりである。
また、私だけが張り切ってもしかたのないことで、今回はプロモデルとしての頑張りを期待するよ
うな撮り方だけは絶対にしたくないのである。
撮り終えた写真は、今までは私のものという感覚であったのだが、このプライベート撮影において
はまなちゃんのものでもあると考えている。

この第一回目の撮影では、撮影会などで複数でまなちゃんを撮る場合とはまったく違い、シャッタ
ーを切りまくるようなことはしなかった。何故か少ないシャッターで充分であったのだ。
それがどういうことなのか、まだはっきり分かっていないが、動きの中でいい表情になる瞬間を探
し求めてシャッターを切るという感覚ではなかった。自然とまなちゃんが目線を外し、そこでワン
シャッター。そのシャッター音を聞いたまなちゃんがこっちを向いてそこでワンシャッター。
そこに一声ぽーんと投げたら、自然とまなちゃんの表情も緩んでワンシャッターって流れに後半は
なってきたように感じた。結果として無駄撃ちがなく効率的にいい表情が撮れていた。
フィルム3本で百八つのシャッターを切ったわけだが、そのうち半数以上の56カットがスキャニ
ングされることとなり、E−Mailに乗っかってまなちゃんのVAIOに届けられた。

そして、楽しみにしてくれている多くの方達のためにという、まなちゃんの意向で、さっそくここ
で公開することになった。とれたてのホヤホヤのまなちゃんを見て頂きたいと思う。
また、まなちゃん自らの手で作るホームページも作る予定で、そこでもいろいろ面白いものを公開
出来ればいいな!ってとこかな。

楽しんでやろうねっ、まなちゃん!

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