プランを練るのも楽しいもんだ
最近は、撮影プランを練るのが楽しい。時間さえあれば、あれこれと考えてしまう。
一般的に撮影会に参加しているだけなら、何も考えなくても参加さえすればそこそこの写真は撮れ
るものである。
しかし、それはお膳立てしてもらってそれをちゃっかり頂戴するだけであり、撮影技術さえある程
度のものがあればいい。はっきり言って、労力は非常に軽いものである。
その点、自分ですべてやろうと思えば、倍以上の労力と、思考力が必要になる。
しかし、その分上手く行った時の達成感も大きいのである。
そのためには、モデルさんの送迎、ロケーションの確保、タイムスケジュール、食事の段取り、着
替え場所の確保(といってもクルマの中で着替えてくれるからすっごく助かる)、レフ係もいないの
で自作レフの準備とセッティング・・・・ すべて一切を私一人でやらなければいけない。
そんなことより、一番大事なのは、モデルになってくれる女の子のがいなければ話にならない。
今回は、まなちゃんという願っても無いモデルがいてくれたりするので、めっちゃ恵まれている。
しかし、いくら最高のモデルがいても、何も考えないで撮る訳にはいかない。まなちゃんの場合だ
と、お任せモードでぜんぜんノー文句なんだけど、そんなんじゃ駄目でしょう。まなちゃんだって
つまんないはず。
このプライベート撮影は、私が作品を作りたいから、まなちゃんにお願いしたというのとは違い、
まなちゃんも納得してもらい、まなちゃんの意見も取りいれて二人で創って行きたいというのが基
本的はスタンスである。
だから、これからどんな撮影プランが飛び出してくるか未知数の部分も多い。
既に撮影プランは何種類も考えていて、それを撮影当日に説明するのではなく、事前にメールで説
明している。似たイメージの写真があれば参考として添付するようにしている。それについて、ま
なちゃんが納得して乗り気になってくれてはじめて実行に移すということだ。
逆のパターンもあったりして、最近こんな服を買ったと、まなちゃんが言えばしれに合わせたシチ
ュエーションと撮影方法を私が考える。当然それに合わせてまなちゃんはメイクも変える。
また、アドリブ的にまなちゃんがヘアスタイルをいじってくれたりするが、これがなかなかよくて
サイコーの演出となる。モデルセンス抜群ってところか。
私としても、せっかくお互いのスケジュールを合わせて撮影するのであるから、その貴重な時間を
出来るだけ有意義に使いたいのである。二人とも暇人ではないので一番のネックがこれなのだ。
だから、撮影の時は出来るだけ無駄な時間は省きたいので、撮影場所を探してうろうろするなんて
とんでもないことである。そんな時間に追われての撮影ではろくなもんは撮れない。
時間を有意義に使うために大事なことは、しっかりとしたその日の撮影プランを持っておくことと
ロケーションを決めておくことである。そのためには事前に、まなちゃんが着る服の傾向は決める
必要がある。迎えに行ったらまったくイメージと違っていたなんてことになるとまずい。
服のイメージが違うと言うことは、まなちゃんが抱いている撮影のイメージが私と違っていること
になる。まなちゃんは意味も無く服を選んだりしないのであるから。
ロケーションだが、ちょっと凝った撮影となれば、定番の撮影ポイントとは違う場所を選びたいの
だが、当日迷わずそのポイントに時間通りに着くには、絶対ロケハンが必要となる。
これをやっておくとその日の安心感がまったく違ってくるので、気分的に余裕が出て撮影のミスも
減るはずである。
とにかく、まなちゃんをあちこち無意味に連れまわすことだけは絶対に避けたい。
また、いつも同じ所での撮影も、マンネリ化するので止めたいところだ。結構まなちゃんは撮影場
所に感激してくれたりするので、こちらとしても場所探しにも力が入るってもんだ。
土地勘としては大阪より断然神戸の方が私はあり、大阪に住んでいるまなちゃんとしては神戸が目
新しいようで、都合がいい。ロケーションが気に入ってもらえることはすごく大事なことだと思っ
ている。
さっそく明日は、久々のフリーであるので、撮影ポイントでも探しにいくことにしよう。
お供は、愛機RSと50mm、85mm、135mmの大口径レンズ3本である。レンズを通して
見た風景を確認してはじめてロケハンと言えるのである。後は主役のまなちゃんが加わればいい。