『素顔のままで』第三弾
先日ロケハンに行って来た須磨海岸で9/19日に撮ってきた。
この日の予定としては昼前には須磨に着き、昼間の光で撮って、しばらく休憩し、夕方から日没ま
でのトワイライト撮影をするという段取りであった。
事前に、クルマで広い須磨海岸を自由に走り回れるようにアポを取っていたのは非常にラッキーで
あった。
好きな撮影ポイントを探してクルマで移動できるし、その撮影ポイントに近く人影の少ないところ
で、まなちゃんが着替えることも出来る。この着替えが今回は5回もあったのだから大変だ。
結果的に撮影シチュエーションとしては、7パターンとなった。
1番目は第二神明が非常に混んでいたため、須磨まで行かず途中の摩耶で下り、摩耶埠頭に行きそ
この第一突堤で1本撮った。
その後空いている国道2号線で須磨に向かったのである。
残りの6パターンを順に並べるとこんな具合である。
1.ピンクの長めのワンピースとなり、波打ち際での撮影(トップライト)
2.その後、砂浜にあがって撮影(トップライト)
その直後に雷を伴う夕立
3.タンクトップとショートパンツ姿でローラーブレード
夕方まで水族園で休憩
4.黒いミニのワンピースでちょいとノーマル・ポートレート(斜光線)
5.ピンクのワンピースに戻り砂浜での撮影(斜光線=>日没前)
6.クルマのヘッドライトによるライティングで撮影
簡単に説明すると以上のようになるが、海岸での撮影は淡いピンクのワンピースとなっている。こ
れは事前に海に入って濡れてもいい服ある?って、まなちゃんに確認していたので用意してくれて
いたものである。肩がひもで長めのワンピースである。
今回の撮影も例外ではなく、細かいプランをまなちゃんに事前に説明しているが、海に入ることも、
服が濡れることも、まなちゃんは納得してくれている。
当初、私の考えとしては、波打ち際で膝辺りまで水に入ってもらえればいいと思っていた。それで
撮影も出来るだけ暑いうちにやろうと言う事になったのだ。
それが、いざ撮影がはじまってみれば、まなちゃんは最初のほうこそ、膝下あたりが濡れる程度で
あったが、徐々に向かい来る波を受けてかなり上の方まで濡れてきた。そこで私もカメラを持って
海の中へ・・・超広角レンズでまなちゃんと一緒に動き回るようにした。
まなちゃんが、しゃがんだポーズをしている時に大きな波が・・・ でもまなちゃんは逃げようと
はしない。腰の上まですっかり波に飲まれていた。もうこうなりゃ何も恐いものは無いって感じで
完全な水びたし状態となった。30度を越える日差しの下で、まなちゃんと青い空と白い雲、光り
輝く波が美しかった。超広角レンズを通して見る空と雲のコントラストはファインダーを覗いたま
なちゃんも驚いていた。
ただ、ポートレートではオーバー目に露出をかけるので、レフ無しでは空の青さがスポイルされる
のが残念である。
昼間と夕方に分けた砂浜での撮影であるが、これはあえて私は2回に分けたのである。まなちゃん
なら絶対に演じ分けてくれると信じていたからである。この砂浜では、まなちゃんには撮影プラン
を説明する時にイメージを伝える意味で一枚の写真を送っている。前回のようなはじけた感じでは
なく、しっとりとした雰囲気を求めてみたが、まなちゃんも演じる自信があるようだった。
昼間と比べて夕方では、陽が沈みかけて辺りが薄暗くなってくると、まなちゃんの表情もぐっと色
っぽくなってくる。‘昼間と夕方では気分が変わる?’って聞くと「うん、違う・・」って予想通
りの答えであった。
空が青紫に染まって来たので、ヘッドライトによるライティングに切り替えることにした。それは
ロケハンでしっかり場所を決めていたところである。バックの夕空とまなちゃんに当たる光のバラ
ンスがどれほど上手くいくかがポイントである。フィルムはデイライト用とタングステン用の2種
類を使ってみた。
撮影がすべて終わり、‘お疲れさん・・・今日はまなちゃんいっぱいモデルの仕事したね’って言
ってみると、「うん、仕事の顔いっぱいしたよ」って言っていた。たまには、ちょっくら本気出し
てビシッと決めた写真も撮っとかないとね!
だから、今回は『素顔のままで』ではあるが、サッスガまなちゃんだねって思えるショットが満載
なのだ。
ここで紹介するのはほんの一部であるが、これから11本のポジをすべてチェックし、スキャニン
グ後にセレクト作業がはいって、『素顔のままに』へのアップとなるのでしばらくかかりそうだ。