先週末の出来事


10/10(土曜日)は今回で6回目となる『キヤノンEOS大撮影会in大阪』が鶴見緑地で開
催されたので、行って来た。
今回の参加目的は、作品を撮るぞっていう意気込みはそれほど無く、EOS−3をこの手でいじく
ってやろうと思っていたのだ。それと、まなちゃんとの撮影で何かプラスになるものを頂いて帰る
のが目的である。
この秋はまだ大きな撮影会がたくさんあるが、多分これが今年最後となるであろう。
とにかく個人撮影の予定がびっしり詰まっているので身動きが取れない状態である。

EOS−3に関しては、興味が1ヶ月前と比べるとかなりトーンダウンしていたのだが、実際にこ
の目で見れば何か新しい発見があるのではないかという期待を抱いていた。
新しいもの好きの私としては、まだ予約する気が起きないでいるのだが、ポンッと背中を押してく
れるような、何かを期待して・・・

肝心の撮影会の方だが、今年は参加者の数が新記録を樹立したとかで、確かにすごい人出であった。
それこそ、関西中のLレンズや1−Nユーザーが一同に会したような錯覚を起こしそうであった。
今年は機材を盗まれた不幸な方が、いなければいいのだが。

モデルは14人でその内外国人が4人であった。撮影意欲がそれほど無いとは言うものの、モデル
達がが並びはじめると、さっそく200mmレンズでチェックしている自分がいた。
しかし、いまいちピンとくるモデルがいない。仲良しになったモデルも今回は誰も来てないし。
きょう一日惚れてみっかなぁ!って思えるモデルがおらへんやんけ。
あかん・・・ 撮影がはじまろうとしているのにターゲットが決まらん。仕方が無いから、まずは
モデル達の仕事振りを拝見させてもらう事にするか・・・ で、最初は一番の美形であり、スタイ
ルもいい '99ミスインターナショナル日本代表でも撮ってみるか? ってことでそのグループに
合流。
隣りに並んで歩いてみたら、デカイ!私とそれほど変わらないではないか。4cmのローヒールの
ブーツを履いていたが、完全に180cmを超えている。聞いてみると178cmあるらしい。
これでもミスコンの世界大会に行けば普通なんだろうね。
それで、モデルの経験あるの?って聞いたら初めてだそうで、心なしか猫背で歩いている。今まで
ずっと背が高い事を気にしてたのかな?って感じだ。もっと高いヒールを履いて堂々としてりゃい
いのになぁ・・・今日いる14人で一番輝いているのに・・・

いざ、撮影開始。でも私の心配通り、モデルとしては完全に素人であった。そりゃ5日前に日本代
表になったばかりだもんね、仕方が無いかな・・・ マンツーマンであればなんとかするんだけど、
100人近い人がいてはどうする事も出来ずにパス。一年後に撮ってみたいと思いながら次を探す。

さて、日本人を中心にざっと見てまわることにしたが、なんとまぁ・・・不作なこと。君たちゃ、
それでもプロのモデル?って聞きたくなるよ。例年こんなモノだったかな・・・?
最近はまなちゃんばかりを撮っているが、その差を感じるだけなのだろうか? やっぱり、まなち
ゃんはすごいんだってことかな。

そんなことを考えながら、ぶらぶらしてると一人の外国人モデルの撮影場所に遭遇、講師の大山
謙一郎先生の上機嫌な声がマイクに乗って聞こえてくる。 ・・・・先生乗ってるな!って感じで、
行ってみるとそこには、かわいい感じで一見普通っぽい外国人モデルがいた。メイクも控えめであ
り、ファッションも普通っぽいが、よく見るとスネにTATTOOがあり、驚いた事に舌にピアス
しとるやんけ!珍しいタイプやな・・・ でも、めっちゃ動きがイイッ! 止まれへんやんけ。
おっさん達、ファインダーを覗いたまま固まってるぞ。 よしっ、今日はこのモデルで勉強させて
もらうとするか。大山先生も乗りまくって得意の英語もバンバン出て、お気に入りのようであった。
18歳でLAから来たばかりらしく、日本語はからっきし駄目。しかし、本場でかなりファッショ
ン写真の経験がありそうだ。単なるスチールのモデルではないね、あの動きは。まさにポージング
のデパート状態であり、それがとどまる事がない。
常にピントを合わし続け、ここぞと言う時にシャッターを切る練習にはもってこいであり、400
カットほど撮ってきた。その400カットの中には、いくつかの新しいポージングもちゃっかり頂
いてきたのだ。うーん、かなりパクッてやった。ありがとねエイミー!

EOS−3の話題に戻ろうか、午前の撮影を30分早めに切り上げて、EOS−3の展示してある
コーナーへと向かったが、意外にもほとんど人影はなく、キヤノンの技術担当者を独占状態にして
いじくりまわす事が出来た。ついさっきまで使っていた、70−200の撮影会スペシャル大口径
ズームを我がRSクンからEOS−3に装着してみた。持った時の第一印象は、軽い!である。
100gも変わらないのだが、ボディーが軽くなってフロントヘビーになったのがすぐに分かった。

ボディーの質感や仕上げが安っぽくて軽いので、1−N系と比べて下位機種であることが感じられ
たし、シャッター音も安もん臭かった。
肝心の45点に増えた測距点だが、RSの5点から9倍になった訳だ。数字も魔力とでも言うべき
であろうが、すごく偉くなったような錯覚を起こしてしまう。
しかし、何ら便利になったという印象もないし、特に感動も無かったと言うのが正直なところ。
まぁ、元々の5点の配置が素晴らしかったと言えばそれまでだが、もう少し痒い所に手が届くAF
であって欲しかった。はっきり言ってポートレート撮影でアドバンテージを得るためのAFに進化
したとは思えないのである。
さらに一番期待していた、クロスタイプのAFなのだが、これについては雑誌での情報でがっかり
していたのだが、確認の意味で聞いてみたが。やっぱりそうか・・・ ちっとも偉かないじゃない。
7点でクロスタイプのAFが効くということが、EOS−3が魅力的に見えた一番のポイントだっ
たのである。7点と聞けば、1−N系の測距点の5点をカバーしていると考えるのは当然のことで
あり、更に中央の上下に2点追加されるものであると思っていた。それが中央とその上下の狭い範
囲に固まって7点あって、実際には中央の1点と同じである。逆にややこしいだけだ。

使えそうなのは、スピードライト550EXとのコンビでのFP発光が上位機種で可能になったこ
とぐらいしか思い付かない。確かに550EXのモデリング機能は、RSのようにミラー切れのな
いカメラでも欲しいと思う事があったので、使えそうだが電池食いなので乱発は厳禁ってことか。
FP発光は、アシスタント無しでモデルを追いかけまわすタイプの撮り方をする私にと言って、レ
フなしで頑張ってきたが、日中シンクロが全シャッター速度で出来るのはありがたい。
サブ機としてはこの点だけでも価値があるとは思っているし、もう一台持っていくなら1−Nより
EOS−3の方が戦闘力アップになりそうな気はする。
他にはFEロックと多点スポット測光であるが、これも今のRSの機能で充分やっていけているが
使い込めば便利かも知れない。
しかし、キヤノンのNo.1の座を奪取することは出来ていないね、RSとは格が違うよ格が。

そんな所で11日(日曜日)だが、午後からは神戸でイベントがあり、そこのカメラマンを依頼さ
れていたので、午前中にTOKYU HANDSに開店と同時に行き、撮影の小物を探しに行って来
た。前回ここで『アンチ・アーティスティック宣言』をしたが、それは言い換えれば意識している
からであり、まったくやらない訳でもないのだ。次回のまなちゃんとの撮影では、黒いマーメイド
ラインのドレス姿を撮る事になっているが、考えれば考えるほどなかなかこれが難しい。
この撮影では、光と色で味付けしていこうと思っており、それ用の小物を物色してきたわけだ。
まなちゃんの方は、その時のメイクとヘアーは既に考えてくれているようで、大人のメイクが完成
しているらしい。女の子にとって、メイクやヘアスタイルをいじるのって楽しいみたい。
私としても、出来る限りの事をしてあげたいと思っているので、ロケ地もちょっと足を伸ばすつも
りである。ドレスとは似ても似付かぬロケーションでの撮影となる予定。
まなちゃんが、撮影を楽しみにしてくれるのが一番嬉しいことで納得して喜んでくれないような撮
影はするつもりはない。

その後、久し振りに写真集でも買ってみようかと思い、三ノ宮の大手書店へ行った。しかし、特に
今話題となっていて欲しい写真集もなかった。とにかく女性タレント達の写真集はビニールが掛か
っていて中が見えないので、私のように写真を参考にしたいが為に買おうと思っている者には、困
るのである。特にお目当てのアイドルがいるわけでもないので、カメラマンの名前で決めることが
多いのだ。実は鯨井康雄カメラマンのを探していたのだが、ふと見ると木村 晴カメラマンの名前が
目に入った。タングステンフィルムの使い手として有名で最近その作品をよく目にするし、興味を
持っているカメラマンでもある。書店に行く前に今度の撮影の為にとRTPを3本買っていたので
ある。私もタングステンフィルムの撮影は得意としているところなので、腕前を拝見させてもらう
ことにした。まなちゃんが前回の須磨での写真でタングステンのブルーの雰囲気が気に入ったと言
っていたので、次回も使うつもりにしている。

その木村 晴カメラマンの写真集のモデルはレースクィーンとしてはカリスマ的存在の鈴木史華で
ある。ヘアヌードとかではないので、私としては都合がいい。まだゆっくり見ていないが、思った
通りタングステンフィルムとデイライトの組み合わせのオンパレードって感じであった。それとこ
の鈴木史華イイ女だね。キャンギャル時代の山口智子に似てなくも無いが、ずっといいんじゃない
かな? それにしても、この木村 晴カメラマンって私のアプローチに似てるなぁ。

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