遂に100話やんけ


いつの間にやら、この撮影雑記も100話に到達してしまった。
8ヵ月で100話であるから、そこそこのペースだろうか。1話で原稿用紙7枚程度の文字数なの
で、1冊の本ができるほど書いてしまった。
元々、写真を見てもらう目的ではじめたサイトであり、1000枚に登る写真をアップしてきた。
そのためには、撮影してスキャニングし、ページ作成という作業があるので、この撮影雑記など書
いている暇はないのである。とは、言いながらこれを書くのが結構楽しかったりするのだ。
国語力もなく、ボキャブラリーに乏しい私としては、文章を書くのは苦手であったが、ここは公の
会議室でもなく好き勝手を書けるので、ストレス解消にもなっているのだろうか?

当初は、かなり気を使って丁寧な文章を使っていたが、ある日急にかったるくなってしまい、また
日記に“です”“ます”なんて書かないよなぁ・・・ ってことで、現在のような書き方になった。
これの方がよっぽど、無駄な労力と資源を使わなくていいと思っている。
それで、こんな風に書き出すと関西なまりのサンダー平山氏のようになってしまったのだ。

Joe's Galleryを開設してからは、しばらくポートレートを撮る機会が少なくなってい
たので、ほとんどが旧作ということになる。その後、本格的に撮り出したのが、お馴染みのまなち
ゃんということで、ちょうどタイムリーに公開の場を自分で持つことが出来たところに、最高のモ
デルと出会うこととなった。
更に、個人撮影ということとなって、撮り終わったら「ハイさようなら」ではなく、まなちゃんに
撮った写真は見せているので、いい加減な撮影は出来ない。しかし、逆に二人で撮影プランを考え
ることができるので、やり甲斐もあるのだ。

今まで、試したいと思っていた撮影も、まなちゃんが相手の個人撮影であれば実現することが出来
るのだ。これは撮影会などでは出来ないことも、まなちゃんと相談して納得してくれれば実行でき
るが、技術的に未知数の部分に踏み込むこともあるし、まなちゃんの協力無しでは出来ないことで
もある。そんな機会をくれたまなちゃんに感謝しているのだ。
最初にまなちゃんを見た時の驚きが、撮影回数を重ねていくに連れてだんだん麻痺してきたという
か、まなちゃんの感性とセンスを信頼して撮れているのだが、他のモデルを撮ろうとした時に、そ
のギャップを埋めることの大変さを感じるのである。
だから、最近の『素顔のままで』のシリーズもまなちゃんがモデルであったから実現できたと思っ
ている。

まなちゃんの何処がどう凄いのかは、実際にファインダー越しに見た人しか分からないのかもしれ
ない。私の腕がいいからだとは思っていない。同じ技術を使ってもモデルがまなちゃんであるから
だと常に思っているのだ。
日頃、まなちゃんと一緒にいて感じることだけど、実にカッコイイのだ。それは何故かと考えてみ
ると、それは常に姿勢がいいんですねぇ、まなちゃんは。立っている時はもちろんのこと、座って
いても背筋がピーンと伸びている。だから今回のパンツスーツ姿なんかは、とても似合うのだ。
98話で犬島でのダイジェスト版をアップしているが、ロングで撮ったショットなんかいいよねぇ。
BBSに登場しているBRS263Gというヘンはハンドルの私の後輩などは「すごく凛々しい」
と感想を寄せてきている。まなちゃんは、姿勢をよくすることをいつも気にしていると言っている
が、もう自然にそうなっているようだ。Miwaなんかも、とっても姿勢がよくて、実際より背が
高く見えるし、是非みんなこれは実行して欲しいのである。
街を歩いている女の子を見ても、なんであんなにカッコ悪い歩き方してんだろうね。

ナマまなを見たことのない人に分かってもらうために、別の角度から説明するとすれば、私が事前
に説明した撮影プランと撮影地をベースにして、まなちゃんは自分なりにイメージし、メイクやフ
ァッションを考える。台本をもらった女優の役作りに似たようなものだと思う。
そして、映画にたとえるなら、私は監督兼任のカメラマンなのだが、現れた女優に大満足というと
ころである。
逆に考えると、いきなりまなちゃんに「来週末に撮影するのでスケジュールを開けておいてくれ」
とだけ言ったとしたら、どんな撮影を考えているのか絶対に確かめてくるはずである。
何とも、頼もしいことだこと。

現在、EOS−1N RSで撮っているが、それは常に被写体が見えているるという現行一眼レフ
ではRSユーザーだけの恩恵が気に入っているからに他ならない。シャッターを切った瞬間が見え
ていると言うのは、私にとっては重要なのである。常にモデルの表情を見続けることが出来るのは
やっぱりすごいことであり、フィルムに焼き付ける瞬間がブラックアウトする他の一眼レフでは、
味わえないことである。それは私の撮影スタイルが、表情重視であるからである。
そんなことを重要視している撮影であるのが、まなちゃんに少しでも伝わっているのだと信じてい
る。
しかしこのRS、どうもAFに不信感があるのだ。7月にオーバーホールを兼ねてAFの調整をし
たが、確かにその後はかなりよくなっているのだが、完璧ではない。最近はしつこいぐらいにピン
ト合わせに気を使っているのだが、明らかに狂っていると思われることがあるのだ。
特にフルショットになるとかなり甘いし、バストアップでも手前の目に合わせたのに奥に合ってい
るケースがある。それはモデルの右サイドからの撮影の時なのである。AFセンサーの位置と合焦
サインが縦位置にした時に右側にずれているのかと思ったりするのだ。

今となっては、1−N系のAFの限界であると思いだしたのである。私の写真を見てピントが良く
合っていると言われる方が多いが、私としてはまだまだとんでもなく不満なのだ。
それで、まったく異なったAFユニットであるEOS−3のAFを試してみたくて仕方がないので
ある。
アップの時はほぼ完璧に今のRSでピントを出すことが出来ているし、その時こそRSの表情を見
続ける撮影が必要なのである。フルショットではそれほどRSである必要性はないとも言える。
だから、まずはアップ以外のケースでEOS−3を使って、どれほどのAF精度かを確かめたいと
思うのだ。45点ものAFエリアが実際に有効なのかは、実践で使ってみて結論を出すことになる
が、ほとんど中央のAFエリアを使わない私としては、クロスセンサー以外のAFエリアの実力を
確かめたいと思っている。
こんなことを、書けば、「ついにJoeさんEOS−3を買う気になったな!」と思われるだろう
が、今の所予定ナシなのだ。

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