雑誌記事に思うこと


私が以前から、気にしていたEOS−1NのAFであるが、夏にRSをオーバーホールを兼ねて、
AFの精度チェックと調整を依頼した。キヤノン側の回答ではサブミラーの汚れにより正確に作動
出来ていなかったとのことで、清掃と調整が行われて戻ってきた。
その後の撮影では、かなり症状は良くなっていたが、依然として中央以外の測距点では精度が不安
定であると感じていた。キヤノン側にはかなりシビアな調整とその調整内容の提出を依頼していた
ので、手を抜いたとは考えられない。恐らく新品に換えるより、性能を最大限に発揮した状態であ
ると思われる。しかし、最近はまなちゃんをモデルにじっくりと撮影できる環境にあるので、ピン
トに関しても露出同様、かなり細かくチェックして撮ることができる。
その結果、出た結論として、「やっぱり、おかしい・・・」なのである。
情況としてはアップでのカットは完璧なピントが得られるのに、フルショットの場合はいまいち顔
がはっきりしないことが多いのだ。
と言っても、恐らく気が付かない人が大部分であるはず。

−−−−−− 左の図で説明すると、顔のアップの場合は距離が近いこともあるが、両サイドの測距
|     | 点以外を使って目でピントを合わせることが多いのである。
|  −  | それに対して、フルショットになると顔がフレームの一番上にくることとなるので
|  −  | 一番上の測距点を選ぶのだが、このケースがどうも怪しい・・・
|  +  | モデルとの距離が遠いこともあって、微妙なピントのズレがファインダーで確認し
|  −  | にくいし、誤差があったとすれば、距離に応じてその誤差も増幅していくと考えら
|  −  | れるのだ。この測距点は、バストアップより引いた構図でも使うことが多く、縦位
|     | 置のポートレートでは使用頻度がかなり高いと思われる。
−−−−−−
ということで、不満をぬぐいきれない状態が続いていたのであるが、昨日は写真専門誌の発売日で
あり、月刊カメラマンでは年末恒例の特集として、カメラを一同に集めて紹介してあった。
キヤノンのページでは当然フラッグシップ機の1−N系がトップであった、EOS−3がトップだ
ったらどうしよう・・・ なんて少し思ったのだが。
批評としては、言い古されたフラッグシップ機としての解説だが、各カメラでココだけは“×”と
して何か書かれているのだが、1−Nのところに、大変興味深いことが書かれてあったのだ。
そこには「5点測距点のうち左右端2点の測距精度が明らかに低い」と。
やっぱり、そうか! フラッグシップ機としては両端の2点は使えないということだったんだ。
同じことを感じでいる人もいたわけである。同じ5点でもEOS5ではもっと精度が落ちるのは当
然であるが、特に問題にするレベルの機種ではないのであろう。

と、いうことでEOS−3のAFがどれほどの性能を持っているかが気になるところである。
45点もの測距点を実現させたからには、かなりのAF技術の進歩があってのことだと思うが、私
としては、数を増やすのもいいが精度を上げて欲しいのである。
EOS−3はEOSと3の間にハイフンが付いて、EOS−1Nと同列となり、EOS5とは違う
ことをアピールしているのであれば、最高の精度を期待してしまうのは考えが甘いのだろうか?

キヤノンの場合はUSMレンズを使っていれば、AF後にピント調節がすぐにできるが、USMレ
ンズが使えないメーカーのカメラを使っている方はどうしているのだろう・・・最初からAFなん
ぞ使わないのだろうか? とは言うもののEOSほど幅のあるAFを実現させているメーカーは他
には無かったのだ。逆にいえば、精度が保てないものは製品とは認めないと考えているのかもしれ
ない。

話は変わって、先日ロケハンに行った場所の写真をGR1sで撮ってきたのだが、そのポジが仕上
がった。ライトボックスでチェックしたら到底コンパクトとは思えない写りで驚いているのだ。
あえて、露出補正をせずに撮ってみたがほぼOK!ポートレートに比べれば簡単なものだ。多少測
光範囲を考慮したとはいえ、プロビア1本でミス無しであった。
その写真を早速スキャニングして、まなちゃんにメールしたのだが、イメージ作りの足しにはなっ
たであろうか・・・ 
次回はナチュラルなまなちゃんでいこうってことだから、ウイッグはつけないのだが、ヘアスタイ
ルを変えたとのこと。さて、どうなっているか楽しみにしていてもらいたい。
いつも、まなちゃんはいろいろ工夫して私の前に現れてくれるが、私も会うのが楽しみなのだ。

先ほどの月刊カメラマンの特集でGR1sを見ると“世界一の28mm”と書かれていたが、私
はレンズの性能を見極めるほど優秀な目は持っていない。今まで使ってきたCONTAX G1の
Biogon28mmF2.8、MINOLTA TC−1のG−ROKKOR28mmF3.5
それからGR1sのGR LENSはどれも素晴らしいとしか私には言えない。
ただ、3度目の正直と言うことで、一番見映えの悪いGR1sにおちついてしまったが、それは一
番携帯カメラとして使いやすいからなのである。小さいことではTC−1に劣るが、持ちやすさは
完全にGR1sの方が上である。
写りが同じなら、見栄を張っても仕方がないし、今にも落としそうに中途半端は小ささも要らない。
いつも手元にあることが一番なのだ。

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