『素顔のままで』第6弾
先週末に予定通り、まなちゃんとのプライベート撮影を行って来た。気になったのはいつものこと
ながら天気である。これほど科学が進歩して、簡単に宇宙へ行けるようになったのに何故2、3日
先の天気がわからんのか不思議で仕方が無い。一週間前は雨の予報で、木曜日の夜には晴れの予報
にに変わった。金曜も昼間確認したら変わっていなかったので、土曜日にGOサインを出したのだ。
金曜の夜は忘年会であり、その帰りポツリと来やがったのでオヤッと思ったのだが。
当日の朝、私は6時に起きたが、つい今しがた迄雨が降っていたような感じである。すぐ晴れてく
ると信じて持っていく機材のチェックをし、そろそろ出発しようとした時に、まなちゃんから電話
である。彼女の家の辺りは、どうも雨が降っているらしい。かなり不安げな声・・・
とりあえず強行するということで、まなちゃんの家に向かって出発したが、東に向かうにつれて雨
足が強くなってきた。おいおい・・・大丈夫かいな。
そんなこんなで、まなちゃんがクルマに乗りこむ時はマンションの軒下から5mが傘無しでは行け
ないほどであった。近くのコンビニでいつものように車内食を買っていざ出発。
今回の撮影地である、播磨中央公園に近づくにつれて、徐々に雨もあがりほっとしたのである。
後は、その日の天気予報通り午後に晴れてくれるのを期待することとなる。
さて、まなちゃんだがヘアスタイルも軽やかになり、ファッションも黒を基調にしながらもカジュ
アルっぽさを感じさせてくれた。
特に後半は、赤いマフラーがなかなかいい感じだ。いつもまなちゃんはシックな服装が多いが、今
回のようにかわいい感じもいいではないか。
私はまなちゃんはけっこう赤が似合うと思っているのだが、本人はあまり赤い服など着ないのだ。
特に私が気に入ったのは、ヘビーなショートブーツにソックスの組合せで、ロングブーツで隠して
しまうよりずっと脚がきれいに見えた。
服装がカジュアルになれば、それに応じてちゃんとカメラの前ではそれにあった雰囲気をかもし出
してくれる。さすがといえばさすがであるし、どんなシチュエーションであっても、作った感じが
なく、自然に溶け込んでしまうのにはいつも感心させられる。
まぁ、それを楽しんでくれているようなので私としてはありがたい。
今回は、いつものように二人っきりではなかったので、序盤はまなちゃんも堅くなっているのが、
わかった。でも、すぐに普段のまなちゃんに戻ってくれたようだ。
しかし、レフを持ってくれる人がいることは、これほど有り難いというこを久しぶりに実感した。
そのへんについては、BBSにまなちゃんも書き込んでくれている。
今回は、TS−E45mmの試写も兼ねているのであるが、手放せなくなりそうな感触を得た。
新しいものに飛びついてEOS−3なんぞ買わなくて良かったと、思ったのはTSレンズで目の前
に立っているまなちゃんをフルショットで見た時である。
こんないいものを今まで使わなかったことに後悔しつつ、めぐりあえて良かったと思ったのだ。
私が、ここで絶賛すると影響される人が何人かいるかもしれない・・・
私は、カメラコレクターでは無いのだ。同じ仕事をするボディーを何台も所有する意味があまり分
からないので、レンズを揃えているだけである。そして久々に気分をよくさせてくれるレンズに出
あったということだ。それは、あくまでも私の主観であって人に勧めるつもりは毛頭ないし、私の
個性としておきたい気もするのである。
まずは、シフトさせてフルショットを撮った場合は、ファインダーでもじゅうぶん効果が確認でき
るのだが、いわゆる目だか写真というか普通に構えて撮れば足先の方が縮こまってしまうのだが、
シフトさせれば、見事にまなちゃんの脚は本来のすらっとした形に蘇ってしまう。
太くなってしまえば、その効果は半減するのだが、膝から下が伸びやかで綺麗に見えるのだ。
20mmの広角でフルショットを撮る場合は、レンズの中心付近に顔を位置させ、脚を周辺に流す
感じになる。広角独特の歪みを利用するわけだが、フレームいっぱいに撮ると顔が大きくなってし
まうので、広い画角で周囲を撮りこむ場合でしか使いにくいのだ。
その点、シフトレンズであればフレームいっぱいにまなちゃんをおさめることが可能となる。
気になっていた露出の誤差と周辺光量不足により足元が暗くなってしまうことについては、まった
く心配ないレベルであった。露出についても今回の撮影で傾向は掴んだので次回からは安心して、
このレンズを使えそうである。
次にティルトだが、これはポートレートではどちらかと言えば“不思議な描写”って感じになるの
かも知れない。今回のテストでは、まなちゃんにベンチに寝転がってもらって顔だけにピントがき
て、それ以外はアウトフォーカスっていうのをやってみた。ファインダー上では顔全体にピントが
きているように見えていたが、実際のあがりを見ると、片目だけにピントが合っており、ティルト
幅はファインダーで確認した半分でよさそうである。
こうやって、特殊なレンズのテストも兼ねての撮影であったが、気持ち良く付き合ってくれたまな
ちゃんありがとうね。