ナイスなチョイス!


一昨日、EF50mmF1.8IIを買ってきた。かるい、カルイ! たったの130gなのだから。
このレンズは決して馬鹿にすることはできないと、常々思っていたが、実際に手にしたことはなか
った。芸大の写真学科に通う女の子にも、EOS Kissに標準で付いている暗いズームを使う
より、この50mmを使いこなした方が絶対に良いと推薦したこともあった。

私としては、彼女がズームレンズで楽な撮影を覚えてしまっているので、重いレンズであれば持ち
歩くのがおっくうになってしまうのを恐れたわけで、F1.4は重いし値段が4倍以上するのだか
ら、決して薦められない。手元に持っていなければ何にもならないのだ。

明るさ自体は2/3絞りの差であるが、充分大口径レンズと言える明るさである。もちろんUSM
ではないが、開放F値が明るいからかAFの反応も良いように感じる。けっこうキビキビと合焦し
てくれるので、USMでないことでのストレスを感じることはまったく無い。
それに、標準ズームと比べて、ファインダーを覗いた時のスッキリ感が違う。これって結構重要な
ポイント!

確かに、造り込みにコストダウンの跡をちらつかせるが、ポケットに入れて持ち歩くことを考えれ
ば、変にキズを気にするようでも困るわけで、また軽量であることは決してコストダウンではなく
戦闘力アップであると喜んで歓迎すべきである。

このレンズは、軽量なボディーとのコンビで真価を発揮するのだと思うわけで、Kissボディー
でちゃんとした写真を撮るにはとってもいいレンズだと思うのだ。
何を持ってちゃんとした写真かだが、ここで言いたいのは、開放F値の暗いズームでは得られない
ボケ味を生かした作画が出来るのと、ズームに頼り切った撮影が染み込んでしまうのを避けるため
って感じだろうか。

ところで、スーパーヘビー級EOSを使っている私がいくらレンズを軽量化したところで、どうし
ようもなく、何故F1.4を使わないのか?と思われるだろうが、実はNew Kissとセット
にするつもりなのである。 そして使うのはまなちゃんなのだ。

既にKissボディーと、標準ズームは用意していたのである。標準ズームといっても、Kiss
と抱き合わせで売られている、EF28−80mmF3.5−5.6IV USMではなく、少し
重くなるが、EF28−105mmF3.5−4.5 USMである。
一番出番が多いレンズだけに、少しいいのを奮発したってわけ。
しかし、私がいつも明るい単レンズでまなちゃんを撮っていて、その写真をいつも見ているまなち
ゃんに標準ズームだけというのも、淋しく感じていたわけである。
その思いを埋めるのに最適なレンズがこのEF50mmF1.8IIなのだ。

まなちゃんが気に入ってくれた去年の10/17撮影のナチュラル&ブラックは50mm単レンズ
で撮ったものであるから、そのイメージを伝えれば、まなちゃんだってやる気が出るかも。

1/13の撮影雑記の最後に書いた時には、もう決めていたことであり、やっと昨日でまなちゃん
用のセットがとりあえず一眼レフ体験バージョンとして完成したのである。
どうしても望遠がいる時は、私のEF70−200F2.8L USMの白レンズでも使えばいい。
何故、まなちゃんに一眼レフを使わせてあげようと思ったかは、1/13の撮影雑記を読んで頂き
たい。また、先日公開した“TRIP x TRIP in Europe”のページを作るために、
パリから戻ったまなちゃんに写真を見せてもらった時、何枚かは撮り手にまなちゃんが指示したん
だと直感したのである。構図が安易に撮ったスナップとは思えなかったものがあったのだ。
例えば地下道でまなちゃんが写ったものは、撮影者は弟クンであるが、まなちゃんが構図のレクチ
ャーをしたものだったのだ。

まなちゃんは、自分がモデルとして撮られているわけだが、最近はその写真を見る機会が増えて、
知らず知らずのうちに、覚えてしまったようだ。構図しかり、光の使い方しかり。

確かに最近、一眼レフを首から下げている女の子をよく見かけるようになった。トレンドとしては
マニュアル機のようだが、ろくに写真が分かっていないのにマニュアル機をタレントの真似して使
うことは、あまり賛成しない。実際ファッションの一部と化しているようでもある。
確かに、マニュアル機を使って撮る作業は、過程を楽しむという意味では素晴らしいものがある。
MFでピントを合わせる行為なども写真ならではの楽しみではあるが、絞りとシャッタースピード
を組み合わせる作業は、写真の知識があまりない場合は、辛いものがあるのではないだろうか。
Kissでもマニュアル操作は出来るが、古いマニュアル専用機はKissにはなり得ないのだか
ら。
私としては、変な流行に流されるタイプではないまなちゃんには、Kissが最適だと感じた。
とにかく、失敗なく撮れて嫌気がさすことなく続けてもらえれば嬉しいのだ。
多機能でありながら、使いやすいkissであるが、メーカーが量産セットとして組み合わせたモ
ノとは一味違って、“ツウ"好みの軽量50mm単レンズって、イキじゃない?! それに、まなち
ゃんの感性がプラスされるのだから・・・

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