EOS−3晴れ着のまなちゃんで上々の発進


今回の振り袖での撮影だが、『素顔のままで』がシリーズ化された当初から、まなちゃんにお願い
されていたのである。その頃は着物を着るには暑かったこともあり、いい時期を待っていたのだ。
秋までは、着物を着るには暖か過ぎる日が続いており、年末からまなちゃんは受験勉強に突入した
のでこの時期となった。少し寒すぎた点を除けば、まずまずの天候であったといえるかもしれない。
光を浴びた時と、曇り空の柔らかい光の両方が使えたってことになる。今後アップする写真を見て
もらえれば分かると思うが、その光の加減でまなちゃんの表情は大きく変化するのである。
特に意識しているようには見えないので、あれはその空気に同化してするまなちゃんの成せる技っ
てことだろう。

まなちゃんとしても、せっかく振り袖を買ったのであるが、着るチャンスもそれほどあるわけでも
なく、あったとしてもそれを写真を残せるほど撮れるわけでもない。
そんなまなちゃんの想いに、少しでも応えてあげれたのではないかと思っている。

EOSユーザーの方々の気になる部分は、やはりEOS−3で撮影した結果ではないだろうか。
はっきり言って、1Nのサブとしてではなく、現段階ではBest of EOSと言えるだろう。
私が一番気になっていたAFの測距精度は、完全にEOS−3の方が勝っているようだ。
また、露出については1N系と同じ感覚でOKであった。評価測光使用時の補正も同じでやってみ
たが、問題なしであった。
今回は、まなちゃん相手にテスト撮影を2本していたので、すべてEOS−3で撮影し、RSはク
ルマの中に置いていたのだが、この結果を見る限りMFでの微調整が困難なRSは使うことはなく
なりそうである。再度、キヤノンでAF精度の調整をしてもらう必要がある。

RSのファインダーにはEOS−3と同じニューレーザーマットスクリーンが使用されている。
このフォーカシングスクリーンが曲者で、明るさを求めるあまり、スクリーン本来の仕事である、
ピント合わせがおろそかにされているのである。いくら先進のAFが売り物のキヤノンであっても
本末転倒であることは否めない。何のためのUSMなの?って思ってしまう。

そこで、私はEOS−3に関しては購入直後に方眼マットスクリーンに変えたのである。それによ
って露出計の誤差が出ることについては、CF−0で補正が可能であったのだ。
一方、RSはその補正機能がないので交換することが出来ないまま、使っていたのである。
では、実際どれほどの誤差が出るのか、NIFTYのキヤノンフォーラムで質問してみることにし
た。
今まで、電話で質問したことはあったが、誤差が出るので補正が必要であることを確認しただけに
とどまっていたのだ。しかし、他に質問した人の話では補正の必要はないという返事であったと…
こうなりゃ、NIFTYの会議室で文書で回答させてやろうじゃないの、ってこった。

回答はこうである。

 まず、EOS-1N RSにレーザーマットスクリーン(EC-D)を使用した場合の
 露出補正につきましてご説明申し上げます。

[ファインスポット測光の場合]
 ●単焦点レンズ・ズームレンズ共通
 ・露出補正を行う事なく、そのまま使用可能です。

[評価、中央重点平均、部分、スポット測光を使用する場合]
 ●35mm以上の単焦点レンズの場合
 1.レンズの開放f/No.がf6.7より明るい場合は、露出補正する事なく、
  そのまま使用可能です。
 2.レンズの開放f/No.がf8より暗い場合は、約+2/3段の露出補正が必
  要です。(例:EF300/4.0LにエクステンダーEF2Xを使用した場合等)

 ●ズームレンズ/35mm未満の単焦点レンズ/マウントコンバーターFD-
  EOS併用FDレンズを使用する場合
 ・レンズの機種毎に測光誤差が大きくなるため、使用レンズにて予め
  テスト撮影を行い適性な露出補正を加える、もしくは外部露出計を
  使用し適正露出を決定して下さい。
  (ズームレンズでの焦点距離毎の誤差は約 +2/3段 〜 -2/3段の範囲内です)

 測光モードにおける露出誤差につきましては、レンズの機種毎に誤差が
 異なるため、特定することは出来ません。
 また、EOS-1N/EOS-1N RSとEOS-3ではAEセンサー及び演算処理方法等が違
 う為、残念ながら特性等の変更は出来ません。但し、使用レンズが1本に
 限定される場合は、そのレンズに合わせた露出精度の変更は可能です。
 以上、回答とさせていただきますので、宜しくお願い申し上げます。


と言うことなので、ファインスポット測光でほとんどの撮影をこなす私としては、問題ないのであ
るが、ズームレンズと評価測光を組み合わせる場合もあるわけで、撮影中にその誤差を補正しよう
にも、正確な数字が出ていないのであるから、実質的には無理であると考えられる。
となると、今のままのスクリーンを使って、AF精度をあげてもらうしかEOS−3に立ち向かう
事が出来ないということだ。

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