『素顔のままで』第９弾−２


今回の芸大での撮影分については、本アップが多少遅れそうである。それはまず私の撮影から本ア
ップまでの経過を説明することで分かってもらえるかな？

週末に撮影したリバーサルフィルムは月曜日に即日仕上げでスリーブとなって戻ってくる。その夜
全スリーブに目を通しフィルム一本に一枚程度を選んでスキャニングを開始し、その日の内に撮影
雑記で撮影の報告を兼ねてダイジェスト版をアップする。ここまでの対応の速さは我ながら感心す
るぜ。誰も誉めてくれないから自画自賛モードってやつ。なんてリピーター思いなんだろう・・・

ここからが大変なのである。とりあえずざっと見てＯＫ分をすべてスキャニングする作業に突入す
るわけで、その日のスキャン画像は何度かに分けて、まなちゃんに全部メールで送るのだ。
だから、私のスキャニングはネット上にアップするためのスキャンではなく、デジタル画像に残す
ためである。
特にまなちゃんとの個人撮影分については、写真は撮影者の私だけのものではないと考えているの
で、楽しみにしているまなちゃんに送ることは絶対に欠かせないのである。
昨夜でフィルム６本のスキャンが完了したが、すでに１００枚を超えてしまっている。この調子だ
と２００枚オーバーは確実である。
それらすべてのスキャニングが完了してから、ＡＣＤＳｅｅ３２という超スグレモノの画像ビュー
アでアップ分のセレクトをするのだが、今回はそれがかなり大変な作業になりそうである。
それらはほとんど全て夜中にするのだが、週末はほとんど自宅にいないという状況なので、なかな
か作業がはかどらない。

特に昼間はスキャニング作業は行わないことにしている。それは窓が近くにあり、カーテンを閉め
てもディスプレイに光が当たって画像のコントラストが低下して見えるからで、夜に作った画像と
仕上がりが変わってしまいそうなのだ。

なんだか、いい訳っぽくなってしまったが、別にさぼっているわけではなく、今までやってきた流
れを変えることができない、不器用な奴ってことでお許し頂きたい。

芸大での撮影だが、今回の写真には赤や黄色の原色は一切登場しない。３パターンの衣装のうち、
昼間のうちに撮影した２パターンは白を基調にして柔らかい感じの衣装だが、その時は全体のトー
ンを白としている。しかし、単純な白バックのスタジオとはまったく違うはずだ。
露出の調整で、バックを完全に白く飛ばしている場合もあれば、少しディテールを残したときもあ
る。
色々制約のあるスタジオなんか借りて撮影するより、ちょっと頭を使えばタダでいいものが撮れる
ってことだ。
あぁ、そうそう一度だけ赤い半透明のアクリル板で、色付きの光をアクセントとして当てたことが
あったな。

まなちゃんは、カリカリの固めの描写より、ふんわりソフトやファンタジックなのが好きそうなの
で、ソフトフィルターも使ったし、タングステンフィルムとアンバー系ストロボでの淡いブルーの
トーンもやってみた。
ここ一年ほどソフトフィルターはあまり使っていなかったが、前回の京都で使ってから、また使い
だすようになった。ソフト描写としては、フィルターを使わない方法もあって、それはＴＳレンズ
でティルトさせるのであるが、これは狭い範囲にピントを合わせて他をぼかすことができる。だか
ら、目にはピントが来ててそれ以外は４５ｍｍレンズとは思えないほど強烈にぼかすことができる
のだ。この手法は最近ＴＶで大流行で、ＣＭなんかではバンバン出てくるので、要チェックだね。

また、５５０ＥＸとスピードライトトランスミッターの組み合わせもやってみたが、正面から当て
るのとは確かに違い、いろいろ使えそうな感じだな。

今回は、ワンポーズで何カットかシャッターを切って、一段落した後もファインダーから目を離さ
ないように心がけた。そのお陰で今までに無いカットも何枚かものにすることができているのだ。
目をしっかり開けてレンズを見ていたまなちゃんは、私のシャッターの流れが途切れると目線を下
に落として、ゆっくり目を閉じることが多いのだが、その一連の動きの中から何か撮れないかって
ね。そのフッと力が抜けた瞬間に、まだ何か隠されているように思えてきた。

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