モデルをちゃんと見てるか?


まなちゃんを撮りつづけること十数回、この前のショートバージョンは例外としても、撮影がスタ
ートする午前から夕方まで、私は、ずーっとまなちゃんを見続けているのである。
それは、とんでもない程の時間になるが、普通に一緒にいる時とは違って、一瞬の動きも見逃さな
いように見つめ続けていることになる。
そんなこと、モデルとカメラマンでなきゃ有り得ないことで、彼女でもない女の子にそんなこと危
なくて出来るわけはない。 いや・・・彼女に対してでさえ、そのようなことしている人はいるだ
ろうか・・・?

であるから、今回の『素顔のままで』第10弾を見た人達の意見など、聞くまでもなく、私が一番
分かっていることなのだ。それに私が気がつかないはずがないじゃないか。
ちょっとした表情の微妙な変化を見つけ、それを追い続けるところまで、ようやく来たかな?とい
うことだ。
そのようなことは、最初にまなちゃんを撮った時もしていたことが、今思えば、撮らされていただ
けのことで、こんなことを言えるようになるまでに、やっとこぎつけることができた。

まなちゃんだって、カメラの前でどう動くかなんて、撮影がはじまらないと分からないと言うし、
その時の気分や、シチュエーションで表情も変化する。しかし、そのなかでも極めて微妙な変化が
見分けられるようになってきた。
これだけ多くのシャッターを切っていても、毎回のように今まで一度も見せたことがないような表
情に出会う。それを静止画である写真におさめることは、非常に難しいことで、「今の表情のまま
じっとしてて!」ってなんて馬鹿げたことは言えない。そんなこと言っている間に過ぎ去って行く
ものである。
このような撮り方しているようじゃ、私がここで書いていることの半分も理解できていないことで
あろう。

以前付き合いのあったカメラマンの中には、私と違って同じモデルを撮り続けるより、多くのモデ
ルとの出会いの方に刺激的な魅力を感じている人もいた。まぁ、分からないでもないが、私はまな
ちゃん一人に絞った自分の選択は正しかったと思えるのである。
意義反論はあるだろうが、今の私の想いを一度味わってみてからにしてもらいたいものだ。
絶対に、考えが変わるはずである。

撮る私と、撮られるまなちゃんでは、仕上がった写真を見て感じることが違う場合もあり、今回ア
ップした写真の中で、まなちゃんは自分じゃなくて、似た人のように感じたショットもあったと言
う。私から見ればれっきとしたまなちゃんなのだが、まなちゃんとしては今まで撮られたことがな
かった表情だったのであろう。
このような反応がまなちゃんから出ることは、私にとっては一番励みになるし、今の撮り方をもっ
と追究していこうという気分になるのだ。

これだけ二人でやってくると、照れもなくなってくるし、けっこう普段に近い表情も撮れ出すのだ
が、そこはサスガにまなちゃんで、しっかりモデルの部分をキープしてくれるのでここでアップす
ることが出来る写真が撮れる。

ちょっと、企画として考えていることだが、定例の『素顔のままで』では流れの関係などで、アッ
プしていなかった、面白いカットをまとめてみようかと・・・その辺は、まなちゃんの意見も聞い
てからだが、実現すれば楽しいかもしれない。

それと、昨日SHARPのインターネットビューカムってやつを買ってきたが、ネット上で動画を
再生できるのだ。これで撮った動くまなちゃんを見せられる日が来るかもしれない。
これはMPEG−4で思いっきり圧縮した動画が簡単に撮れてしまうので、『素顔のままで』のペ
ージからでも、楽に再生ができるはずだ。
これは、次回のペンションでの第11弾には持っていくつもりである。
まなちゃんの声が聞ける日がくるかも・・・

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