一眼レフにこだわるか?
私がポートレートを撮影する場合に用意するカメラは、35mm一眼レフがEOS−3と1N
RS
の2台のボディーと、15mm超広角をつけたフォクトレンダーBESSA−L。ウエストバック
の片隅か、ポケットにはGR1sという布陣である。
しかし、よっぽどのシチュエーションがない限り、BESSA−Lにフィルムを入れることはしな
いし、GR1sも食事に入った店内で時々撮る程度で、でかい一眼レフでパシャッと撮るのが気が
引けるような店で使うような状態である。
要するに、EOSで撮ることが大前提であって、これだけ魅力的な2台を持っていながら使いこな
せていないのが現状である。
そこを何とかすれば、ぐんと幅が広がるであろうことは充分予想がつくのである。
今となって色々考えてみると、今までにどれだけ多くのシャッターチャンスを逃してきたか・・・
常にポケットに入れておけるために、薄いGR1sを選んだと言うのに、クルマの中に置いてきて
しまうことも多い。
首から下げても洒落ているBESSA−Lだと言うのに、今だに一度もそんなことをしたことがな
い。
モデルの女の子と一緒に神戸や京都、ミナミの街などをを歩くことがかなりあるし、最近では広島
というパターンも多い。まなちゃんとは買い物したりすることも少なくないが、カメラを構えるこ
とはそれほどない。
BESSA−Lなんかは、AEではないが露出計の表示がボディーの外にあるLEDに表示される
ので、ノーファインダーでも充分に撮れる。超広角であるから多少狙いが外れても何とかなるもの
だ。歩きながら、カメラ位置を色々変えながらスナップするのも面白そうである。
そのためなら、リバーサルフィルムにこだわる必要も無く、ISO400のネガを入れ、F8まで
絞り込んだ撮影なら“写ルンです”式で露出もピントも気にせず、シャッターチャンス優先で撮る
方が面白いものが撮れそうな気がする。
普通にファインダーを覗くと、私の場合すべてモデルを少し見下ろすアングルになってしまうが、
腰の位置や頭の上から撮ってみるのも、面白い絵が撮れるはずだし、首からぶら下げた状態のまま
でだって撮れそうだ。
小型カメラでのお手軽なノーファインダーとなれば、AFしかないGR1sより、目測でのピント
合わせであるBESSA−Lが便利である。15mmと言う超広角レンズはもちろん面白いが、ち
ょっと癖がありすぎると言えなくも無い。
そうなると、LマウントのGRレンズやGロッコールなんかが欲しくなるところだが、ここは我慢
して、コシナのスナップショット・スコパー25mmF4を追加するとするか。開放F値などノー
ファインダーで絞り込んだ撮影をするのであれば、F4もあれば充分であるし、写りだってなかな
かどうして、いい写りをするのである。また、この25mmという焦点距離も楽しめそうだぞ。
私との撮影に慣れたプロのモデルであれば、一眼レフを向けても緊張するようことは無いようだが
RS級の一眼レフを構えられると、思わずプロのポージングや表情になってしまうようだ。
それは悪いことではないが、食事してたりブラブラと歩いている時には、少しでもその時の雰囲気
をそのまま写し止めたいと思うので、そんな時には小さくて威圧感の無いカメラが良いに決まって
る。
それに買物だったりすると、大きなカメラを持っていると目立ちまくるし、下手すりゃガードマン
が飛んできたりする。もちろん外付けの550EXなんてバカでかいストロボなんか使えない。
その点、GR1sだったらぜんぜん目立たないし、ストロボ焚いても笑って誤魔化せる範囲である。
店内は、蛍光燈かタングステン光ってことが多いが、蛍光燈の下では、どうも肌の色が美しく撮れ
ないが、ストロボが使えれば少しは良い色になるかな。
『素顔のままで』では、“Best of Best”を作ったが、今後スナップ特集のページも作
ってみようかとも考えている。