モデルに恵まれるのはラッキーだけか


おっと、10日以上も更新が滞ってしまった・・・

梅雨も明けたことだし、機材の手入れもしないといけないな。
湿気を思いっきり吸い込んだカメラバックも干すとしよう。
10本以上あるレンズもテレビでも見ながら、掃除してやらなければいけないが、私はレンズやカ
メラを過保護にすることはなく。撮影中などはかなり乱暴だと言える。優しく扱うのはモデルだけ
ってことだ。

私は、ギャラを払って個人撮影した事は無いのだが、もしギャラを必要とするモデルに来てもらっ
たとしたら、まなちゃんや、ゆみちゃんたちのように扱えるだろうか? まぁ、私は仕事だからと
そんなに割り切って考えられるタイプではないので、そう簡単に切り替えられるとは思えない。
しかし、余裕のない撮影になりそうな気もするな。
ゆみちゃんなんかは、今まで私との撮影のようなパターンは経験がなかったので、目一杯頑張って
くれるのだが、徐々に慣れてくれることだろう。その分、気分的に余裕が出てくれれば一段と表情
もよくなるはずだ。

また、ギャラさえ払えば多少のことはいいだろう・・・ なんて思っているカメラマンの話しを、
耳にする事も多い。しかし、カメラマンにとっては“多少”でも、モデルが必ずしもそうだとは限
らないのだ。しかし、お客さんであるカメラマンもしくは、撮影会の主催者や参加者に対して、不
満を漏らすことはよっぽどのことが無い限り出来ないのである。
しかし、絶対に何らかのSOSは出しているはずなので、それを感じとってやるのが大事なのだ。
そんな事も出来ないくせに、自分の演出に酔いしれているようではいい表情など撮れないし、その
後仲良くなれて、個人撮影のパートナーにすることなど夢物語ってことになる。

私の場合は、そんなことが気軽に言い合えるような関係を作り上げることが重要であると考えてい
るのだ。そうなることで、何もかもが上手く行く。
知り合いには見せられなくても、友達であれば抵抗無く出来ることってあるが、この差は大きく、
演出では埋められないことであると思っているのだ。

私の考える個人撮影の相手と、モデル事務所からモデルを派遣してもらって撮るのとは、それがた
とえマンツーマンであったとしても、根本的に違うということである。
だから、私は個人撮影のモデルにはギャラこそ払っていないが、できるだけの事は公私にわたって
してあげたいと思うのである。それはいい撮影をするための戦略でもなんでもなく、そのように思
える女の子でなければ、撮りつづける対象として考えられないということだ。
この撮影雑記の常連さんは、ここで馬鹿げた勘違いをすることもなかろうが、ここでわざわざ説明
するのもおっくうなので、分からない人はバックナンバーをご覧あれ。

モデルとの接し方については、ACCESSの磯村氏ともよく話題にすることであるが、彼とは基
本的に考え方は一致している。
ポートレートを撮るのには、当然ながらカメラとモデルが必要となるが、機材はカメラ屋さんで買
ってくればどうにでもなる。
しかし、モデルはそう簡単にはいかないのだ。どこの誰かも分からない人にモデル事務所もモデル
を派遣してはくれないものだ。もし仮に派遣してくれたとしても、いいモデルに巡り合う確立はか
なり低くなる。と言うか、そんないい加減な事務所はめったにないし、当のモデルだって危なくて
やってられないはず。普通はモデルリストさえ見せてくれないことが多いのである。

それでは、どうやって個人撮影のモデルを確保するかであるが、これが一番難しいのである。
結局は、これがネックでポートレートは、撮影会でしか撮る機会が無いと言う人が多い。
私はWeb上でモデルの募集はしていないが、時々撮影の依頼が来たりする。こうやって自分の写
真を展示したり、考え方を書きまくったページを作っていると、多くの人と知り合うことが多く、
これが財産となる。またモデルになってくれる女の子との出会いも自然に増えてくるものである。
そうなると、好循環というか相乗効果というべきか、手におえなくなるほど、まとまって依頼が来
ることがある。逆に、まなちゃんというメインモデルがいるので、遠慮されているケースがあるか
も知れないが、そんなとは、いっこうに構わないのだ。
磯村氏などは、ACCESSという撮影会を主催してたりするので、そのモデルとしてデビューさ
せたりと、上手くやっているようである。

街で気に入った女の子に声をかけて、モデルになってもらうのもひとつの方法であるが、いくら可
愛くても、そう簡単に素人の女の子がプロモデル並みの動きや表情ができるわけはない。よっぽど
の天才でない限り無理だと断言する。
私は、一般の男どもと違って、街で見かけた女の子たちを、ファインダー越しでどう見えるかと言
う観点で観察しまう癖が付いてしまった。

まなちゃんや、ゆみちゃんを見ていて、この考えには絶対的な自信を持っている。
それでは、ナチュラルなパターンで撮ればいいと思うかもしれないが、そのナチュラルってーのが
一番難しかったりするのだ。友達同士がふざけあって写ルンですでスナップするような雰囲気を作
れれば、ある程度撮れるかもしれないが、それはしっかりした写真の中に混じってこそ活きるモノ
であって、それだけではつまらないし、ポートレートの個人撮影をしているとは言えないわな。

先週は、ゆみちゃんの出るブライダルファッションショーを観に、カップルばかりが目立つ神戸の
ホテル・ニューオータニに行ってきた。リハーサルの後に三ノ宮で会って話を聞いていたので、ゆ
みちゃんがどんな衣装で出るかは知っていたのだが、赤いカツラに和装と言う目立つ衣装であった
にもかかわらず、しばらくゆみちゃんかどうか判断できずにいたのである。
顔が変わるほどのメイクではなかったのだが、ショーモデルとして仕事をしている時のゆみちゃん
は、私と一緒にいる時のゆみちゃんとはまったくの別人に見えた。
そのショーが終わった後に神戸の街の案内とロケハンを兼ねて、ハーバーランド、ポートアイラン
ド、元町駅周辺を見て回ったが、その時にはいつものゆみちゃんに戻っていたが、朝から着物を何
回も着替えて、かなり疲れた様子であり、クルマ酔いをするほどであったが、それを遠慮せずに言
ってくれたのはある意味嬉しいことなのである。気を使って我慢されたりしているようでは、いい
写真は撮れない。その後ゆみちゃんからは、フォローのメールが来て、「8月になったら撮影しま
しょう」ということである。

その、話題のゆみちゃんの写真は一枚もアップしていないので、どんなモデルなのか気になってい
る人も多いであろう。
ゆみちゃんの写真は、撮影したポジ全部を事務所でチェックされており、宣材としてプリントを持
ち歩くことはOKが出ている。
上手く撮れた写真だけを見せるのではなく、スリーブすべてをチェックされてしまったのだが、露
出ミスも一枚もなかったし、なんとか恥はかかないですんだかな?

8月は夏休みだと言うこともあって、まなちゃんも広島からやってくるし、私自身もスキューバ・
ダイビングの講師が断れなかったりして、大忙しなのである。
それに加えて、このサイトを支えている写真をスキャンするLS−2000がトラブってしまい、
大ピンチなのだ。LS−2000自慢の綺麗で滑らかな階調表現が無くなり、ムラが出てしまうの
だから、たまったものではない。あぁーどうしたものか・・・

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