個人撮影のモデルたち
そろそろ、この撮影雑記も200話に迫ろうとしている。
このHPの開設当初からのお得意様は、ずっと読んでくれているようだが、途中でここを知った人
がほとんどであろう。そんな人たちも過去の記事をさかのぼってしっかり読んでくれているようで
ある。
それは、毎月プロバイダーから送られてくる月間のアクセスLOGを見るとよく分かる。
そうなると、このHPの目玉にもなっている撮影雑記の連載を長期にわたって休むわけにもいかな
いわけで、せっせと書き続けているのである。
内容は、このHPの趣旨に従ってポートレートに絞って書いているが、機材の話題でもポートレー
ト撮影を前提にして書いているつもりである。
そう言う私は、風景だって撮っているのだが、確かにここ数年ポートレートがメインにはなってお
り、あえてポートレート撮影をテーマにしている。
ここを読んでくれれば、私の撮影スタイルがおのずと見えてくるはずであるが、私とまなちゃんの
コンビは、ちょっと他ではお目にかかれないほど強力なチームワークであることは自他共に認める
ことである。
しかし、これは決して別世界の出来事でもなんでもなく、上手く付き合えればこんな関係を作るこ
とは、特別難しいことでもなんでもないと思っている。私自身、彼女との今のような関係を築くた
めにそれほど努力しているという実感はそれほど無く、自然体でいるだけなのであり、下心があっ
て何かをすると言うようなことが不思議なほど無いのである。してあげたいから行動するだけのこ
とにすぎない。
日頃、意識してヨイショすることも無いし、お世辞を言っているつもりもなく、可愛い時はそう言
うし、痩せても太っても見たままを言う。
さらに、この撮影雑記でも堂々と誉めているのだが、それもおだてているわけでもなんでもないの
だ。但し、それは相手によることは事実で、まなちゃん自身が自然体で私に接してくれるのが大き
いのだ。
歳の差があっても、特に私が優位に立っていることもなくて、「撮ってやる」とか「撮らせてあげ
る」という意識はお互いに無いのだ。
その自然体の部分は『素顔のままで』の各写真にも現れていると自画自賛ながら思うわけだ。
この『素顔のままで』というシリーズ・タイトルもスタート当初にそれほど悩むことも無く、すん
なりと思いついたのであるが、最近になって実にいいタイトルであったと感じるのである。
今まで、名前だけの登場であったゆみちゃんであるが、所属事務所からHPでの公開について認め
てくれたと、連絡があった。
私自身、ネット上での公開については半ば諦めていた部分があったが、熱心なゆみちゃんとの撮影
は続けて行きたいと思っていた。もはやプロのモデルを撮れることだけで満足する時期でもなく、
ゆみちゃんとはもっと上を目指すことで考えは一致している。
しっかりとテーマを決めて、お互いそれに向けて表現の幅を広げることが目的なのである。
それで、ゆみちゃんも仕事上でプラスになればと考えている。
しかし、私としては、HPを含めて一切のメディアで発表できないとなると、正直辛いものがあっ
て、それについてははっきりとゆみちゃんに告げていたのである。それも、ある種の自然体での付
き合いかもしれない。
撮影を続けたいが為に、そのことを伏せてやっていくことは私の自然体理論から外れることになる
し、実際に私と同じ立場のカメラマンも同じことを思うのではないだろうか・・・
撮影した写真を、ライトボックスやディスプレイだけで見るだけでは淋しすぎるではないか。
ただ、ゆみちゃん自身がコンポジのファイルに私の撮った写真を入れて持ち歩いてくれるというこ
とが、せめてもの救いであった。
私の考えることを充分に理解してくれたゆみちゃんは、このネットでの公開OKについて直ぐに知
らせてくれ、これからそれについての話を進めることになる。
ゆみちゃんと私だけでは決定できないことであるので、少し時間が必要であると思うが今後の展開
に期待して頂きたい。
確かに、このネット上で写真を公開することを、ゆみちゃんの周辺が警戒するのは充分に私も理解
していることである。実際に悪事をはたらいていた人物を知っており、私自身ショックを受けると
同時に非常に不愉快な想いも経験した。
それは、同じカメラマンとしての私よりも、被害を受けたモデルにとっては比較にならないほどの
事件であって、その裏切りは絶対に許されるべきことではない。
これは、そのHPのオーナーがしでかした不始末であり、私に対してそのようなことは無いという
信頼をまなちゃんはもちろんのこと、ゆみちゃんも感じてくれていることはありがたいと思ってい
る。
まずは、そこからが出発点であり、考え方を変えれば、何もかも無警戒でも困りものである。
それから、もうひとつ。ネット上で公開されている写真はこのHPに限らず、ダウンロードしても
らってもいいのだが、その写真を何かに使うことはやめて欲しいのである。壁紙にしてくれること
とかは大歓迎であるが、他のHPに無断で使用したり、広告の印刷物として使われたりすることが
実際にあるようだが、これだけは止めて欲しいものである。
自分の写真が電話ボックスに貼られていたら、彼女たちが余りにも可哀想じゃないか。