初心者意識とポートレートって?
さっきまで、歓送迎会ってことでたらふくビールと日本酒を飲んだ。私は酒にはめっぽう強いので
酔った覚えがない。だから、酔っ払いの気持ち良さは知らないので、晩酌などもまったくしない。
のどが渇いた時にビールを飲む程度である。今夜も私一人シラフの状態で周りに合わせるのに苦労
したぞ。自慢じゃないが二次会というものに参加したことがないのだ。あの盛り上がりようには、
どうもついていけない・・・
と言うことで、酔っていないのでこれから撮影雑記も書けてしまうのである。
本当に酔わないので、飲んだ後でもまなちゃんを乗せてクルマを走らせることは多い。撮影の合間
や、終わった後は決まってビールをガブ飲みするが、喉の渇きを潤すためだけなのである。
実際に酔ってしまうのであれば、絶対に大切なまなちゃんをクルマに乗せるようなことはしないで
あろう。
私は人を乗せた場合には、絶対に無茶はしない。だから、まなちゃんを助手席に乗せたときは安全
運転に徹する。と言っても、他車よりペースは速いが、私の運転能力の半分は余裕を持つことを心
がけている。 それが一人になるととんでもない速度を出したりするのだが、広島から250km
を1時間半で帰って来ることもあるので、平均170km/hも出ていることになる。
確かに250km/hを超えるスピードを出すこともある。
そんな私だが、彼女と二人で飲みに行って酔って運転する奴が信じられない。酔っていなくとも、
ノーマルのクルマで格好つけて飛ばすオトコは軽蔑する。と言うのも、後ろから見ていて、こっち
が怖くなるような挙動を見せるクルマが多いのだ。ドライバーもどの程度で限界を超えるかを知っ
ているのか?と思う。その限界を超える初体験が一般道であり、彼女が一緒だなんて・・・人事な
がら、考えただけでゾッとする。隣に大切な人を乗せた時は慎重さを優先して欲しいものだ。
特に一般道のサンデードライバーほど恐ろしい障害物はないのである。よっぽどサーキットの方が
安全ってものだ。そんなに飛ばしたければ、サーキットで思いっきり恥をかかせてやろう。
最近は、シートベルトをしないまなちゃんに、それをさせようと常に心がけるようにしている。
「Joeさんの運転は信用してるからねぇ」とまなちゃんは言うが、そんな言葉にいい気になって
いるわけにはいかないのである。それではただのお調子者だ。
初っ端から脱線しまくったが、カメラ初心者の方は初心者だからという、よく分からない実体の無
いものに縛られて、ポートレートを撮ることをしていないようだ。
その代わりと言ってはなんだが、スナップや風景を撮っているらしいのだが、特にポートレートを
避ける必要性を私は感じない。
いつまでも初心者意識を持たず、どんどん挑戦してはどうかな?
そりゃ、カメラ任せの全自動モードでしか撮影したことが無いような人は、絞りを自分で決めれる
程度には勉強してもらいたいものだが、それはポートレートだけに限らず、風景やスナップの方が
絞りに関してはシビアかもしれない。
風景写真と、ポートレートは露出の考え方が違うため、風景を撮っていてもいつか来るべきポート
レート撮影に向けての練習にはそれほどなり得ない。
まぁ、カメラ操作に慣れることはできるだろうが、そんなことは、部屋の中ででもできることであ
る。テレビドラマでブラウン管の中の女優を相手に、擬似撮影をしただけでも雰囲気は掴めるはず。
自分のカメラの基本的な操作を覚えたら、どんどんポートレートを撮るべきだと思うのだ。
個人撮影をするのは、リスクが高いかもしれないが手軽な撮影会などに足を運べばいい。個人撮影
がハイリスクだというのは、失敗が許されない状況が多いからで、撮られるモデルもいい写真を期
待している場合が多く、その期待に応えるられる自信が持ててからの方がいいだろう。
その点、撮影会であれば結果が全滅だって、誰も困らないわけで一人で落ち込めばいい。
ただ、いくらお気軽撮影会だとしても、自分がカメラに設定したモードや補正値、測光方法などは
頭に叩き込んでおく必要がある。でないと、何度やってもいい結果は得られない。
何が原因でアンダーになったとかを、自己分析することが撮影後にするべきことであり、結果は結
果として、素直に受け止めるべきである。決して機材のせいにするなってことだ。
露出については、風景写真と同じ考え方ではまったく通用しないということも、身をもって知るこ
とになるだろうし、絞りの設定もスナップと同じでは冴えない写真になってしまうはずだ。
こと露出に関しては、ネガを使っている以上ベストの露出を決定する練習はできないと断言する。
「実際にプロでもネガでポートレートを撮っているではないか」という意見もあるだろうが、それ
は、ネガを使う理由の次元が違うということであって、いい加減な露出で撮れるからという目的で
は断じてないのである。ネガにはネガの描写があってそれを優先しているに過ぎない。
ポジであろうと、ネガであろうとベストの露出を決定する技術は必要である。
それを、自分ができているかを一目瞭然でチェックできるのがリバーサルフィルムなのである。
だから、撮影会を練習の場だと思って参加し、自分の意図どおりに露出やレンズの選択ができるよ
うになりたいものだ。それは大規模の撮影会でも少人数制でもどちらでも構わない。
できれば少人数制がいいかもしれないが、他人のことをまったく気にせず練習に没頭できるのは大
きな撮影会である。
多少、心の余裕が持てるようになれば、少人数の撮影会に行きたいものだ。撮ることとデータ採り
で目一杯の状態から一歩進んで、回りとのコミュニケーションが取れるようになりたい。
それは、やがて個人撮影のチャンスが訪れた時に、絶対に必要になるからである。
そんな目的をかなえてくれる撮影会が友人の磯村氏の主催するACCESSとかの撮影会だ。
撮影をしっかりやりながら、それをしなければならないわけだが、撮影自体に不安があると、そん
な余裕がなくなるので、しっかりポートレート撮影の現場で練習して欲しいのだ。
撮影会に参加するのは参加費がもったいないなどと言っている人がいるが、そんなことでは個人撮
影などできやしない。タダで撮れる風景を撮っていればいいのだ。
個人撮影となれば、プロモデルならギャラが発生するのが普通だし、素人でも撮りっ放しってわけ
にはいかない。それに撮影会のようにレフなどが用意されていないのだから、すべて自分で用意す
る必要がある。それを考えると撮影会に参加して撮る方がよっぽど財布に優しいってことだ。
しかし、個人撮影を止められないのは、それを超える魅力があるからに違いない。
少人数の撮影会で、ある程度自分の撮りたいイメージに近づいたからといっても、撮影会には変わ
りないわけで、1対1の撮影とはまったく違うと考えている。
所詮、撮影会は撮影会であって、個人撮影ではない。
基本的な撮影では勝手に身体が動くほどでなければ、個人撮影は成功しない。
とにかく、シャッターを押すまでにやることがいっぱいあって、撮影だけに夢中になっているわけ
にはいかないのである。
その為に練習が必要であって、それもちゃんとポートレートの現場での練習が必要なのである。
私の言いたいことがどれほど伝わったかなぁ・・・?
今日のオマケ画像について、一言。これは、EF300mmF4 IS USMを手持ちで撮ったも
のであるが、これだけボケてくれれば、サンニッパを持って行く必要性をそれほど感じない。
この写真では、前髪が乱れてまなちゃんの左目を覆っており、かなり暗くなっているが、結果とし
て、その暗い部分を良く見ようとする心理が働き、見る側の視線を誘導するカタチになっている。