.リベンジそして晴れとくれ


4/15の155話に書いた二人のモデルの再撮影を8/28にやってきた。
前回は、とんでもない悪天候であり、撮影どころではなかったので、是非再撮影をというリクエス
トを頂戴していた。
と言うことで、気になってはいたがなかなか時間が取れなくて延び延びになっていたのだ。
そして、気が付けば夏も終わりとなっていて、タイミングよく空いた日に無理やり彼女達のスケジ
ュールを合わせてもらう格好になった。
私からのリクエストとしては、せっかくの夏だということで、露出度のアップをお願いした。それ
も誰にでも言うわけではなく、彼女達ならそれがいいと思ったからである。

ここまでくれば、問題は天気だけということになる。天気予報ではちょっとヤバイ感じがしていた
が、撮影が始まると同時に快晴となり、六甲山の上にあった真っ黒な雨雲は消え去っていた。
六甲お分かりだと思うが、今回は私の知り尽くした神戸で撮影したわけだが、まずは三宮から程近
い東公園を選んだ。そこはルミナリエのメイン会場となっている場所である。

ここで、昼過ぎから1時間ほど撮影したが、トップライトが強烈すぎて撮影には不向きであると判
断し、喫茶店で3時まで時間を潰して、日が傾きかけた頃にポートアイランドに移動した。
やっぱり、光を上手く使おうとすれば真昼間は避けたい。
天気が良くなるのと引き換えに強風が吹き出し、北公園での噴水をバックにした撮影では、水しぶ
きを浴びながらの撮影となったし、海の撮影でもレフが吹っ飛ぶような撮影となった。
しかし、天気の良さは何物にも変え難い魅力があり、写真の出来は前回の雨嵐の撮影とは比較にな
ら無いほどのいい絵をもたらしてくれた。

とにかく発色が圧倒的にイイ! 指向性のある太陽光をフルに使えることで、色々と光で遊ぶこと
が出来る。木漏れ日あり、逆光あり、夕日の順光あり・・・ 傾いた光が創り出すラインライトに
輝く髪もいい感じだ。

今回は、前回ダイナEXで浅い発色にがっかりさせたので、アスティアをメインにし、ハイキー調
がお気に入りのようだったので、補正値の基本を+1.7EVに設定し、夕方は+2EVとした。
フジ系のフィルムの場合は、その辺のデータが頭に入っているので、完全に計算どおりに仕上がっ
た。

本来、お見合い写真になるような写真を撮ろうと言うことで始まった撮影だったのだが、今回私は
そのことを、きれいさっぱり忘れており、露出度のある服を着てみよう!なんて提案してしまった
のだが、彼女達もそんなこと関係なくいいモデルっぷりを見せてくれて、木漏れ日を大きく開いた
胸元に浴びたカットや、南港でのまなちゃん張りのカッコいいカットにも挑戦してもらった。

ぜんぜんタイプの違う二人であるので、同じシチュエーションでも仕上がりの感じは大きく違って
おり、なかなか面白い結果となった。
病み付きになりそう・・・と二人は言っていたが、この言葉を言わせれば成功だな。


天気と言えば、次回のまなちゃんとの撮影だ。
海での水着であるから晴れてもらわないと困るし、すでに9月ということもあって、それほど延期
するわけにもいかないのだ。
とりあえず今週末は広島に行くが、晴れてくれるのが前提でのイメージが私とまなちゃんの間では
出来上がっている。まなちゃんには、無理を言ってシ−ズンが終わってからパレオを用意してもら
ったし、なんとしても残暑が去る前に撮影を実現させたいと思っている。
考えたくはないが、晴れなかったら雨の中の撮影もいいかもしれない。しっとりとした雨の中のま
なちゃんも悪くはないはず。


今日のオマケ画像について一言。
これは、新しこの撮影から加えたシグマの28mmF1.8IIを使ったものである。
このペンションでの撮影ではこのレンズを結構使っており、まなちゃんも気に入ってくれている。
タムロンの28mm−105mmF2.8でもいいのだろうが、軽く明るい単レンズが断然使いや
すいのは言うまでもない。
基本的には、28mm以下の広角になると、顔がディフォルメされてしまうので出来るだけ中心に
顔を配置するよるのだが、このカットに限っては色々フレーミングを試みた結果、この構図が一番
良いと判断した。
裸足で、丸太にちょこんと小鳥のようにとまったまなちゃんだが、85mmで撮っても面白くなか
ったはずだ。

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