青空と水着撮影
11日の水着撮影は砂浜を舞台としたわけだが、BESSA−Lの15mmで撮った絵を見てもら
えば分かるように、ほとんど雲がないほどのいい天気であり、パラソルを立ててなければまなちゃ
んは溶けてしまうところであった。これが8月であれば、やってられないところだ。
また、最初はトップライトの状態であったので、このパラソルで陰をつくり、そこにまなちゃんを
入れて撮ることにした。そして少し日が傾いてから、パラソルの下から出て撮りだした。
これだけいい天気になると、一番重要になるのが光の加減なのであるが、時より突風をともなう強
風のため、レフがほとんど使えない状態であった。それが証拠に、レフを固定していた三脚の雲台
のネジが曲がってしまったのである。
それに、インターネットビューカムで撮影したムービーも声に風の音が重なってしまった。せっか
くまなちゃんががんばってしゃべってくれているのに。今回はテイク3まで撮ってなかなか面白い
ムービーなんだけどね。
話は戻って、このレフであるが光を回すだけであれば、回りが白い砂浜なので特に問題がなかった。
しかし、バックとの輝度差を考えるとかなり強めに当てたいところなのである。しかし、まなちゃ
んはかなり汗をかいていたので、銀レフを当てたりするとテカリが出ることが予想されたので、特
にレフにこだわることはやめたのである。
その影響で、逆光でのカットはかなりバックが白く飛んでしまっているケースが多いが、私はそれ
ほど問題であるとは思っていないのである。
白いと言っても、いい雰囲気をかもし出していると思っていて、波打ち際で白いワンピースを着た
カットなんかは、カッコいいまなちゃんをより強調していると思っている。
ハレ切り用の黒いシェイドも風にあおられて使い物にならなかったのだが、逆光によるフレアもか
えって効果的であったと思っている。
この時のまなちゃんはすごくいい感じで、私のイメージした表情を超えてくれたのである。
それに今まで見せたことの無いような、ちょいワイルド気味の表情もなかなか良く、私も思わずま
なちゃんに「今日は調子いいなぁ」って言ってしまったのだ。
望遠で切り取っているのと、波の音でシャッター音がしっかり聞こえていたとは思えないが、じつ
に小気味良く動き、表情をくれるまなちゃんに感心しながらの撮影であった。
私の背後にいた数人の若者たちが「ぜったいプロのモデルやで・・・」とささやきあっているのが
聞こえたが、彼らと一緒に来ていた女の子に同じようなことはできっこないな。
先に述べたように、BESSA−Lの15mmレンズを使っているが、露出は勘に頼っているもの
の、一般のポートレートの考え方とはまったく変えている。このレンズの特徴はバックが思いっき
り写り込むことであるが、真っ青な空と海が写ってはじめてこのレンズを使った価値がある。
だから、露出は切り詰め気味にしたつもりである。この場合、逆光より順光の方がその青さが強調
されるのであるが、太陽の位置の関係で私自身の影が写ってしまうのである。画角が思いっきり広
いのと、まなちゃんまでの距離が近いので、影を隠すことが非常に困難になる。
だから、私の影が写っていてもそれはそれで、一緒に海に入って走り回っている臨場感だと言うこ
とでお許し願いたい。露出は絞りf8で1/250secである。
快晴なのはいいのだが、もう少し真っ白な雲がぽつぽつと写っていれば良かったかもしれない。
この時は、首にEOS−3+EF70−200F2.8LとBESSA−Lをぶら下げて、二刀流
で撮っているのだが、このBESSA−Lは海での撮影のために買ったものであり、はまった時は
最高の絵が撮れるのである。手巻きの感覚は慣れていたものの、やはりモータードライブに親しん
でいると、惜しいシャッターチャンスが何度かあったことも事実。
それに、画面の周辺部分はかなり変形するのでかっこよく写そうと思えば、このレンズほどフレー
ミングが難しいものはない。