体温を感じていたい


昔から「仏の顔も三度まで」なんて言うが、この諺がWeb運営者にとって、リピーターの確保に
ぴったりと当てはまる。
更新間隔が空いてくると、リピーターも徐々に減って、その内忘れられてしまうってこと。そして
ふとしたはずみで思い出してくれた時に、依然として更新されてなかったとしたら、そこでまた一
人リピーターを失ったことになるのだ。

私の場合、今まで一度も更新を催促されたことがないが、そうされないようにしているのだから、
当然とも言える。
更新すると言っても、そうそう写真を追加するわけにもいかない。とは言いながら2,000枚を
超えちまってるが。

そこで、都合のいいことにこの撮影雑記があるってわけだ。開設以来1年9ヶ月だから630日で、
227話ってことは、中3日も空けずに登板していることになる。それに加えてギャラリーのアッ
プがあるので、ほぼ2日に1度は何らかの更新があるってことになる。
それにオマケ画像まで付いてるんだから、お得!ってもんだ。
こうやって、せっせと更新しているのも、読んでくれている人がいてのこと。驚くのは1話から全
部読んでる人が毎月100人以上いるのだから驚きだ。
もちろん、最新のアップを待ち望んで読んでくれる人がその何倍もいるのであるから、休むわけに
はいかんのだ。

こう言う情報は、毎月のアクセスLogから読み取れるのだが、これも良し悪しで、励みにもなり
プレッシャーにもなって、今回のような中身の無いことを書かせてしまう。

ということで、無駄な20行を費やしてしまったが、そろそろ本題に突入ってことでお許し願おう。
昨夜のBBSの書き込みでkeikoさんが書いてくれた内容に、こんな一節があった。

「Joeさんの写真の中の女性たちは‘生きてる’から。
 息遣いまできこえてきそうなときある。」

いいやねぇ〜‘生きてる’だってさ。
ブツ撮りならともかく、この‘生きてる’が感じられないポートレートもしっかり作品としては存
在する。それは私の撮る写真とは対極に位置するものであるが、私はあれはあれで、別に否定して
いるわけではない。コマーシャルフォトなんて雑誌を見てると、そんな写真が目に付くが、私とし
てはそれほどやってみたいと思えない。
確かに創り込んでるなぁって感心はさせられるが、それ以上特に私を刺激させてくれるものはない。
参考にするとすれば、ライティングくらいであろうか。ロケが多い私でも光の創り方という意味で
は同じ部分がある。

このような写真であれば、私にとって風景写真の方が、感じさせてくれるものが多い。それは自然
の息吹を感じさせてくれる写真や、それが人工のものであっても、それを創った人の体温が感じら
れればいいのだ。そう、私は体温を感じていたいのだ。

今日はオマケ画像として、お馴染みのまなちゃんと、ちょっと変わったものを用意したぞ。
今でこそ神戸といえばルミナリエと相場は決まっているが、観光目的である今のルミナリエは好き
ではない。
私は震災の年のルミナリエが好きだった。ここ数年のルミナリエには暖かいものを感じたくても、
それが出来ないもどかしさがある。

この写真は、あの忌まわしい阪神大震災に神戸の街が見舞われる、一ヶ月前のクリスマスの時期に
北野町で見つけたショーウインドゥである。
この店のオーナーの体温が伝わってこないか?
こうやって、冬の夜の街を歩いてみると、きっと何か見つかるはずだ。どこの街でもね。

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